私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 11巻
作品情報
高校2年生の冬休み…。従妹のきーちゃんが生温かい感じで智子を見守り続ける! そして、3学期になり、クラスメイト達は智子に話しかけるようになる。周りが少しずつ変わっていったのか、智子が変わったのか、もしくはイジられているだけなのか…。ちょっとした変化が起きる11巻!!
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商品情報
- 著者
- 谷川ニコ
- 出版社
- スクウェア・エニックス
- 掲載誌・レーベル
- ガンガンONLINE
- 書籍発売日
- 2017.03.22
- Reader Store発売日
- 2017.03.22
- ファイルサイズ
- 23.5MB
- ページ数
- 146ページ
- シリーズ情報
- 既刊16巻
※この商品はタブレットなど大きなディスプレイを備えた機器で読むことに適しています。
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この作品のレビュー
平均 4.7 (7件のレビュー)
-
羨ましいし頬笑ましい
何やかや交流ができてQoL向上。マンガとしては初期設定から変節したと取られかねないが,なぜか良かったなあと担任のような気持ちになる。
投稿日:2017.04.15
-
冬の日常と変わっていくもの、変わらないもの。
基本は十巻の延長として話が進行しつつ、内さん(うっちーがいよいよ主人公「黒木智子(もこっち)」に対する感情をこじらせたり、前巻から繰り広げられた小宮山琴…美&井口朱里の変態姉妹(もこっち談)の間で一段落着いたりと、なかなか見逃せない『わたモテ』十一巻です。
まず初っ端を切る連載九十九回目「友達の友達」というエピソードタイトルが示唆的ですね。
ここで修学旅行以来、主人公と友誼を深めたクラスメート「ゆりちゃん」の友達といえる「田中真子」が本格登場します。
本人は常識人のよい子というわりと薄めのキャラかと思いきや、読者と主人公はヤバい印象を抱いてしまうという、なかなか面白い筋運びになっています。
田中さん自身はまともで、別に主人公が何かしらアクションを起こしたわけではないのに事件が巻き起こってしまうという意味で、前の巻で触れた要素も含め、結構重要な回だと思っています。
ちなみにとある問題発言(心の声)が単行本化に当たって一部伏字にされていますが、WEB掲載時はそのまんまだったのはご愛嬌といったところでしょうか。
ちなみに田中さんは修学旅行前にゆりちゃんに影を落とした「南さん」、それに「うっちー」とも交友関係を持っています。
押しと自己主張は弱めだけど周囲に気を回しがちで、つなぎ役として動く。
今まで結びつかなかった人間関係、少し牧歌的に言うと「友達の輪」が重なり合って鎖のように連なっていくその象徴のように思えてなりません。
見えていなかったものが見えてきた、九巻以降の流れのひとつの形と考えると興味深いです。
ちなみに連載百話という記念すべき回は、小宮山さんとゆうちゃんで、いつも通りの「三者三様な友情」の再確認という感があります。
この辺の気負わなさなんですが、随所でヤバい発言とテンションが飛び出すけれど静謐な空気も忘れず、淡々とした時間の流れ方も忘れないこの漫画らしさといった感があります。
なんだかんだでコアの部分はこの三人の関係なんだって思います。
冬休みに入ると、弟をはじめ家族と団欒の一時を迎えたりもしますが、それはそれ、密着してて関係性というには自然体過ぎるようにも思えますから。
弟との関係といえば、弟は姉を邪険にするけど、必要以上でもないし、描かれるふたりの距離感はリアルめ、かと思えば心憎いわけじゃない。
そんな中で「かつて」も「今」もそう変わらないって実感を姉と弟のふたりで共有できた回もありました。
って言う意味で言葉にこそ出さないけれど、一年前とは違うなにか「心地よいもの」がありました。この辺りは四巻と合わせてみるのもいいかもしれません。
あと、この漫画は春夏秋冬の四季それぞれで流れる空気感の表し方が上手いと思っているのですが、やはり「冬」がとみに上手い。
多くの方が隠れた名作回として挙げる『(モテないし)雪の日の学校』などは言葉少なげに進んでいくのですが、その分言葉では表しづらい物憂げで楽しいムードを表し切ったエピソードだと思います。
少しだけにぎやかで、でも寂しげで、でも心に染み入っていく「なにか」。
確実に心になにかを残すのですよ。あの人が主人公に興味を持ち始めた初期の話ということもありますが。
確実になにかが変わっていきます。
たとえば「うっちー」。彼女がもこっちを評する言葉が「気持ち悪い」から「きもい」へ変化しました。
この「きもい」に込められた感情は文字通りではなく、推して知るべしなのですが。
比較的わかりやすいもののみならず、水面下で少しずつ進行していく「根元さん(ネモ)」とのやり取りとかも見逃せませんし。
長期休みの定番回である「きーちゃん」回がビジュアル的なインパクト爆発でも、全体の目玉にはならなかった感さえあります。
そういえば「姉妹」って呼び方で気づきましたが、最初の方でも触れた、小宮山&井口って変則的な女子先輩後輩の「姉妹(スール)」のそれを踏まえたものなのかもしれません。
戦後処理といえばそれまでかもしれませんが、数度に渡ってこのふたりが掛け合う回が置かれることで、生まれる絆ってなんなんでしょうか。
一発ネタで終わらず、回を跨いだら忘却の彼方に追いやることもなくあくまで現実に起こった(嫌な)青春の一ページとして描き切ったことに謎の感動を覚えました。
汚いんだか綺麗なんだかわかりませんが、好きです。
このように同年輩に留まらず、先輩後輩、主人公だけではなく周辺人物の「友達の輪」エトセトラ……。
描くべき人間関係が増えてきているのに、それでいて偏りもなくポイントを押さえてきているのだから素晴らしい。ますます見逃せなくなってきました。
さて。
次は二年生編の最後を飾る十二巻。
ひとつの終わり、そして始まりを教えてくれる大事な巻です。
黒木智子がここまでに起こったことをすべて覚えていてくれるとは限りません、読者もまた、思い出を胸にしまい、ここまでの二年間を思い出すことにしましょうか?続きを読む投稿日:2019.08.06
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