量子怪盗
ハンヌ・ライアニエミ(著)
,酒井昭伸(訳)
/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
作品情報
遠未来、小惑星群にある〈監獄〉には、ひとりの男の精神が幽閉されていた。男の名は、量子怪盗ジャン・ル・フランブール。かつて太陽系にその名を轟かせた彼も、今は永遠の囚われの身となっていた。そんな彼の監獄にひとりの美少女が現れる。高度な戦闘力を備えた少女ミエリは、脱獄させる見返りとして火星であるものを盗んで欲しい、と告げた。その頃、火星では千年紀長者ウンルー主催のパーティーの準備が進んでいた。怪盗から届いた予告状に対し、気鋭の青年探偵イジドールが呼び出された! 超ハイテク世界の火星で展開されるポストヒューマン時代の怪盗対名探偵の対決。
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商品情報
- シリーズ
- ジャン・ル・フランブール
- 著者
- ハンヌ・ライアニエミ, 酒井昭伸
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 早川書房
- 掲載誌・レーベル
- 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
- 書籍発売日
- 2012.10.15
- Reader Store発売日
- 2012.11.16
- ファイルサイズ
- 0.6MB
- ページ数
- 456ページ
- シリーズ情報
- 既刊2巻
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この作品のレビュー
平均 3.5 (15件のレビュー)
-
面白い!
造語のオンパレードで独特の世界観なんだが、ルパンだから親しみやすい。シンギュラリティって何?と思っていたんですが、「サイバラバード・デイズ」とこれ読んで、朧気に分かってきた。「時」と書いて「…カネ」と読ませるあたり、日本だったら森岡浩之「優しい連獄」シリーズを思い出す。
実は私、ルパンはもっぱらルパン三世しかよく知らないので、たぶんルパンネタを見落としてる。でも普通に楽しめた。てか怪盗ジャンは三世ぽいよ。
この人の描くキャラクターは生き生きしてかわいくて良い。ラノベっぽい(笑)。日本の作品の影響はあるのかなあ。「Shibuya no Love」ていうのも書いてるんでしょ。
酒井氏のルビルビな訳が素晴らしい。この作品、会話を訳すのが超楽しそう。怪盗のパートナーはボクっ娘、探偵の彼女はオレっ娘だし(笑)。
人称は確かに統一したほうが読みやすいと思うけど、意図的にやってるんだとしたら今後の展開が楽しみ…ってそう!これ続き物だよ!最後の一章読まなきゃ問題ないけど。続きを読む投稿日:2012.11.16
twitter上で流れてきた情報で読みたくなった作品。フィンランド(作者はフィンランド出身英国在住)がキモだったかルパンがキモだったか両方だったか(両方のような気がしてきた)。
まあとにかく「ルパン的…な怪盗でSFだとうっ!?」と思ったことはハッキリ覚えている(にしてもこのタイトルはどうか、という気持ちがあったのも覚えているw)。
青年探偵イジドールのことは数年前に南版の「奇巌城」を読み返したにも関わらずウロオボエーだったんだが、それでもルパン的エレメントが散りばめられていそうなところと、SFだということに興味を持った。
で。ざっくり感想。
なかなか面白かった。
造語や設定に慣れるまでは入り込みにくいけど、始めのイジドールのターンあたりからぐいぐい読めた。最近の作なこともあって訳も読みやすかったし。うまかったと思う。
個人的にはル・フランブールとイジドールの関係性に萌え。怪盗と探偵というのもあり……もにょもにょというのもあり(笑)。
ただ男どもは怪盗を始めとして思ったよりずっと情けないですなあ(苦笑)。それもルパン的?(笑)。もうちょっと格好良くてもよかったのに。いやこのダメさが逆にいいのか。萌えるのか。どうか。
イジドールなんかまんまそうだけど、ル・フランブールが使う偽名もルパンが使ったものばかりだし、ちらりちらりとルパン要素が出てきてニヤリ。
日本文化も出てきて、そういやルパンはジュードーの使い手だったしなあ、とか。作者の最初の作品は「Shibuya no Love」だそうでなので日本文化を好きな人なのかもしれない。まあもっとも、日本以外の各国文化も出てきたし、ギブスンぽい=サイバーパンクっぽい?と思ったけれども、そもそもサイバーパンク作品をギブソンの4作ほどでしか読んでいない上にサイバーパンクの定義をはっきりは知らないので、そういうところは単にSF的ということかもしれない。ツールとして使われやすい、みたいな。
因みに解説には「ニュー・スペースオペラ」とあった。ふーん。
一番驚いたのはこれが三部作の第一作目で続いちゃうってこと(苦笑)。てっきり一冊完結だと思ったのになあ。
道理で幾つか不明なまま終わったな……と。この不明点が次作以降で判明するのかどうなのか。例えば《開祖》が怪盗に盗ませようとしたものはなんだったのか。……あれ、ハッキリしてないよね?過去の記憶はとっかかりだよね?依頼主張本人の差し金で追われることになっちゃったけども。《開祖》達の謎も、ミエニのシダンも気になるし。
ところで、結局9人の友人達は皆、静者(クワイエット)になっちゃったんですかねえ。でもレイモンドは無事なんだよねえ。レイモンドは9人には含まれなくて、だから携帯時計(サイフ)を受け取ってなくて、文字通り引き金になるリボルバーを預かっただけ、ってことなのだろか。そこだけなんだかなあと思ったのでした。
余談だけれども、本編に「犯罪者とは、クリエイティブなアーティストなんだ。探偵なんて、ただの批評家にすぎない」という、白い怪盗様が言った台詞とよく似た台詞が出てきて、まさかあれを元にはしていないだろうからもしかして原典があったのか、これもルパンか、と、思ったら出てきた。ルパンじゃなかった。G.K.チェスタトン「ブラウン神父の童心」(の中の「青い十字架」)。でも使われ方は前者の方が近いっぽい。もしやまさか……。続きを読む投稿日:2018.11.07
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