和牛詐欺 人を騙す犯罪はなぜなくならないのか
斉藤友彦(著)
/講談社
作品情報
被害額4300億円、被害者7万人と、戦後最大規模の消費者被害事件となった安愚楽牧場事件。1990年代、そして2000年代後半に起こった「ふるさと牧場事件」など、怪しい和牛預託商法が行われ、そして摘発されてきた歴史があるにもかかわらず、悲劇はまたもや繰り返されたのはなぜなのか?自他共に「詐欺専門記者」と認める共同通信社記者が、徹底取材で分析した「詐欺犯罪はなぜなくならないのか」
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商品情報
- 著者
- 斉藤友彦
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 講談社
- 書籍発売日
- 2012.09.12
- Reader Store発売日
- 2012.11.09
- ファイルサイズ
- 0.9MB
- ページ数
- 242ページ
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この作品のレビュー
平均 3.3 (5件のレビュー)
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新聞記者による取材雑記のようなレベル
「安愚楽を詐欺だと判断したと同じように」のような文章の稚拙さにはじまり、林原のことを「トレハロースで有名な東原」とそのまま誤記したり、事件の構図を解説する大学教授が誰かも明かさないなど目に余る。そもそ…も、巻末には参考文献もないので、ノンフィクションを読んだというよりは個人的な印象論を読まされた気分。
関係資料を徹底的に読み込んでというのではなく、「この時点から詐欺だと認識していたな」と早合点した体当たり取材で、記者の直感も大事だが、スタンドプレー報道の危うさを感じた。
安愚楽の30年が畜産業界に与えた影響をもっとよみたかった。
特に、預託農家が「安愚楽に救われた」と言わしめるほどの関係の背景にどのようなことがあるのか、あるいは「安愚楽バブル」と言われる業界に与えたインパクト、相場の乱高下、それと2010年の口蹄疫騒動に裏でどのように関わってきたのかなど。
優れた書き手の登場を待ちたい。続きを読む投稿日:2013.12.12
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騙す騙さない以前に、そもそも投資先としてNG。よくわからないものに投資をしてはいけません。
本書のテーマとなっている和牛商法は、投資者が出資金を出して繁殖牛のオーナーとなり、生まれた子牛を出荷して得…られた利益を配当金として投資者に還元する、という投資手法だ。
和牛商法の先駆け的存在である安愚楽牧場は、最終的に4200億円の負債を残し破綻した。
和牛14万頭を要したビジネスモデルは、最終的には新規オーナーからの預託金を配当に回すという自転車操業に陥っており、つまり経営者側はビジネスモデルが成り立たないことがわかっていながら、オーナーを募る詐欺となっていたのである。
本書は、和牛商法の当初から胡散臭さを感じていた著者氏が、破綻してからその真相に暴きにかかる、後出しじゃんけ、、、じゃない、事後検証をする一冊。
本書でもなんども指摘しているように、確かに安愚楽牧場に限って言えば、間違いなく詐欺だ。
ただし、畜産的観点からよくよく見てみれば、そもそもこんなビジネスモデルが成り立たないことはわかる。
本書で紹介されている安愚楽牧場の投資コースの例として、
100万円を払って牛3分の1頭分のオーナーになり、4年間、毎年38,000円の配当を得られるというものがある。
つまり、1年間で牛1頭あたり114,000円配当が支払われる。
一方で、農林水産省の統計では、黒毛和牛の子牛の1頭あたりの販売価格が784,652円であるのに対し、投入コストは604,730円(それぞれ平成29年度の平均)。
つまり子牛1頭を育てて、売って得られる利益は78万4千円ー60万5千円=179,000円といったところだ。
利益の3分の2が配当として持っていいかれて、そもそもの畜産経営が成り立つわけはない。
詐欺にあってしまった出資者さんは大変お気の毒だし、詐欺をやった安愚楽牧場は確かに悪い。
でもその前に、よく調べて投資先を選びましょう、っていう教訓を教えてくれる一冊です。続きを読む投稿日:2018.10.14
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