この作品のレビュー
平均 3.8 (23件のレビュー)
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ちくま新書の『○○学の名著30』シリーズの社会学担当は、現関西大学文学部教授、京都大学名誉教授の竹内洋。
【構成】
Ⅰ 社会学は面白い…?
1 バーガー『社会学への招待』-人生は一場の戯れにしても…
2 コリンズ『脱常識の社会学』-社会学という透視術
3 デュルケーム『自殺論』-社会の発見あるいは社会学の発見
4 ジンメル『社会学』-社会の幾何学
Ⅱ 近代への道筋
5 マルクス/エンゲルス『共産党宣言』-闘争モデルの原型
6 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』-近代資本主義と宗教
7 エリアス『文明化の過程』-痰壺が消えた
8 ハーバーマス『公共性の構造転換』-コーヒーハウスからインターネットへ
9 フーコー『監獄の誕生』
Ⅲ 大衆社会・消費社会・メディア社会
10 オルテガ『大衆の反逆』-専門家こそ大衆
11 リースマン『孤独な群衆』-羅針盤とレーダー
12 マクルーハン『メディア論』-メディアはメッセージである
13 ボードリヤール『消費社会の神話と構造』-どこまでも透明なネオ・リアリティ
Ⅳ イデオロギー・文化・社会意識
14 マンハイム『保守主義的志向』-保守主義は新思想
15 アンダーソン『想像の共同体』-ナショナリズムの誕生と伝播
16 ブルデュー『ディスタンクシオン』-中間階級文化の哀しさ
17 作田『価値の社会学』-「はにかみ」という美しい文化
18 姫岡『家族社会学論集』-義理と人情の相克
Ⅴ 行為と意味
19 ゴッフマン『行為と演技』-うけを狙う
20 ガーフィンケル『エスノメソドロジー』-日常知のほうへ
21 バーガー/ルックマン『日常世界の構成』-機能ではなく意味
22 ウィリス『ハマータウンの野郎ども』-反抗が荷担に、服従が拒否に
Ⅵ 現代社会との格闘
23 イリッチ『脱学校の社会』-想像力の学校化
24 上野『家父長制と資本制』-二重の女性支配
25 ギデンズ『近代とはいかなる時代か?』-巨大かつ複雑なシステムの疾走
26 ホックシールド『管理される心』-われらみな感情労働者
27 パットナム『孤独なボウリング』-情けは人の為ならず
28 ベック『危険社会』-グローバル・クライシス
Ⅶ 学問の社会学
29 中山『歴史としての学問』-学問・大学・文明
30 ブルデュー/ヴァカン『リフレクシヴ・ソシオロジーへの招待』-学者的誤謬推論を撃て
どの解説も非常に簡明であり、難解でとっつきにくそうな社会学のイメージを和らげてくれる。ウェーバー、オルテガ、マンハイム、ブルデューあたりは機会があれば挑戦していみたいと思わせられるほどであり、質の高いガイドブックだと思う。続きを読む投稿日:2011.06.20
社会学の名著を30本、かなり分かりやすい解説の仕方で、ピックアップしてもらってる。
社会学とは何か、漠然とでも分かる。
これをスタートに社会学に踏み込んでいくといい。学生時代に何で出会わなかった…のか……。
すごーく端的にいうと、「社会」の仕組みが何なのか、それを明らかにしていく。人間の営みとは何なのか、今自分たちの社会で当たり前とされている営みが、そもそも何出来上がってるのか、当たり前とされてるけど、これってそもそも何なんだ、という視点を提供している。
個人的に深く読みたいと思ったのが、ディスタンクシオン、感情労働、ギテンズ。
これもすっごく世俗的な意見になっちゃってるけど、所謂「親ガチャ」も、文化資本と経済資本の多寡によって、今後の人生決まってくよね、みたいなことじゃないか??
感情労働も面白かった。よくよく考えると、相手の感情を害さないように自分の感情をコントロールして当たり前のように仕事してるけど、それってめちゃくちゃ不思議な営みだよね。という。そう出来るように育てられてきて、実践してるけど、社会的人間ならではの営みだし、それが出来ないと、おかしい人扱いされる。感情のコントロールで言うと、SNSとかもそうですね。
ギデンズも面白かった。あまりにも複雑化した社会である故に、突如としてその綻びが現れてコントロールできなくなる社会。感染症とかの危険は勿論だけど、それに伴って明らかに社会に綻びが生じていたな、と。通勤電車の混雑の問題視やら、ライブとか飲食の規制とそれに伴ういざこざ、SNSでの炎上とかデマ拡散とか、いまの社会だからこそ、そこに綻びが生じてしまうのねと。
ただ、これを読んだとても社会学おもしれー、理解したと思ってしまうのは禁物だろう。原著読んだら挫折するんだろうな〜。続きを読む投稿日:2024.02.04
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