欧州危機の真実―混迷する経済・財政の行方
高屋定美(著)
/東洋経済新報社
作品情報
深刻な金融危機、不動産バブル崩壊、相次ぐ財政破綻……。欧州が今揺れに揺れています。ギリシャ、ポルトガルなどが相次いで国家破産の危機に陥り、統一通貨ユーロからの離脱すら囁かれています。欧州はなぜ、このような事態に陥ったのでしょうか? EUの枠組みに不備があったのでしょうか? 欧州の統合への道は果たして正しかったのでしょうか? 本書では、欧州の混乱を包括的に検討し、今後の行方を見通します。
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商品情報
- シリーズ
- 欧州危機の真実―混迷する経済・財政の行方
- 著者
- 高屋定美
- 出版社
- 東洋経済新報社
- 書籍発売日
- 2011.07.01
- Reader Store発売日
- 2012.10.05
- ファイルサイズ
- 2.8MB
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この作品のレビュー
平均 3.5 (2件のレビュー)
-
正直言って結構ムズカシイ本だった。
全部理解するには日経新聞+α、経済系大学院生くらいの知識が必要なんじゃなかろうか。という訳で理解できたと言えるのは5割くらいだったと思う。
内容としてはリーマンシ…ョックに端を発する世界的経済危機において、通貨的には統合されながらも政治的には統合されておらず、国によって経済発展の度合いも異なる欧州圏においていかに経済対策を行い、どのような点が問題として挙がったのかということ。
結局は、このような経済危機の際の通貨政策上の困難は事前に想定されながらも、その対策を厳密に決めていなかった事が事態を深刻にした原因、ということと分析されていたようだ。
最後ちょっとオマケ的に日本においても同様の財政危機は起きるのか、という話もあり、欧州の経済危機の様相との比較から分析されていた。曰く、日本の財政危機が表面化しないのは国債の高い国内購入率によるものであって金融自由化によってそれが解消されることになると危機は具体化するだろう、というもの。
ははあ、これはTPPでマズイことになっちゃいますなと思ったが、それはそれで今までの状態が異常だったから仕方ないことかと思う。
読んでいて安心できたのは、政治色というかポジショントークがまったく無く学者が客観的に分析しました、というスタンスで記述されていた事。個人的には経済系の本を読む際は、情報が知りたいから読むのであり、著者の見解は雑音と感じることが多いので、その点は非常に良かった。
まとめると、客観的な情報という意味での本の内容と、あとこれくらいの内容の本がスラスラと読めるくらいの経済知識は身につけたい、というベンチマークとしてなかなか役にたった本だと思いました。続きを読む投稿日:2011.11.27
このレビューはネタバレを含みます
著者は高屋定美氏。経済学の教授。
レビューの続きを読む
見解が偏らないように学者の本も読んでみました。
感想。
ながっ。題目に対する結論が遠くて遠くてなんか疲れる。欧州危機の真実というだけあって、たしかに事実かつらつらと…。結局なんだ?評論家かよ。まあそうか。
備忘録。
・ギリシャのユーロ離脱はない、なぜなら①ユーロ離脱≒EU離脱②アルゼンチンパターンの回避③産業力が弱く通貨安メリットをいかせられない。
・だから、歳出を抑制し、税収を増やす事で苦しみながら財政再建を図るしかない。
・その行き着く先はどこなの?破綻するのしないの?
・日本は?これもなんかぐたぐたな論調。高齢化による個人金融資産の減は、消費を通して法人やその従業員に富が移転するだけじゃないのか?それが外資じゃなきゃバランスは変わらんだろ。
・結局、日本も欧州も、成長戦略が求められると思われる。日本とか人口減で消費減ならイノベーション起こすしかない。じやないと成長ないよ。成長なければ生活水準を落とすしかないんだよ。と思った。続きを読む投稿日:2012.01.29
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