双界幻幽伝2 宿敵は神出鬼没!
木村千世(著)
,くまの柚子(イラスト)
/ビーズログ文庫
作品情報
都まで引っ張り出され、“引きこもり”返上か・・・・・・と思いきや、相変わらず後ろ向き邁進中の朧月。そこへまたもや依頼をもって蒼刻がやってきた! 彼に呪いをかけた張宝という道士が、幽鬼を操り悪事を働いているのだという。嫌がるのも無視され、着いた皇都で早々に目指す敵・張宝に遭遇!ところが、張宝が操る幽鬼に蒼刻の様子が──!? おまけに護花七将軍の一人・煌言のテンションの高さに朧月は卒倒寸前の第2弾!!
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商品情報
- シリーズ
- 双界幻幽伝
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- ビーズログ文庫
- 書籍発売日
- 2011.08.01
- Reader Store発売日
- 2012.09.14
- ファイルサイズ
- 4MB
- シリーズ情報
- 既刊16巻
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この作品のレビュー
平均 3.7 (6件のレビュー)
-
“「いかがかしら?劉武官」
湘雲に感想を求められたので、蒼刻は黒髪にきらめく蝶の髪飾りを眺めつつ言った。
「飛んだと思ったら、へろへろと落っこちてきそうな瀕死の蝶に見えます」
「情緒があるのかないのか…わからないわね、君は」
蒼刻の反応がお気に召さなかったらしく、女官長は「再挑戦します!」と言い、すでに魂が抜けかかっている朧月を再び連れ去ってしまった。やっぱり大丈夫かなあいつ。
「それにしても——紅梅宮での女官働きは花嫁修業を兼ねてると聞いたんですが」
「あら、きちんと兼ねてるわよ?遊び心も忘れないというだけで」
「............」
「ついでに、わたしの楽園も築かせてもらっているけれど。目の保養でしょう」
そういえばこの公主は、女子を愛でるのが大好きだった。本人曰く「だって、わたしの立場で男の人を愛でたら問題だもの」。
女子を愛でるのが無問題とは思えないが、つっこむべきか迷うところだ。
「それより劉武官——あなた、具合はどうなの?」
「さっきから軽く頭痛がします。ついていけなくて」
ふいに真摯な目で問われたのに、わざとズレた答え方をしたとき、衣裳部屋が再び開いた。
「今度こそ自信作です。これなら劉武官にも文句は言わせませんわ!」
自信たっぷりの女官にせっつかれ、少女がおずおずと扉の陰から出てくる。
「......蒼刻さん?」
「おう。なんとか生きてるみたいだな——」
蒼刻の言葉は、驚きのせいで途絶えた。”
今回も面白かったなー。
ただ、最後に朧月が一体何をしたのか今ひとつよく分からない。
星彩の過去話はまだか。
カバー下今回も可愛い。
“(......わたし、涙もろいほうじゃなかったのになあ)
人を撲殺したいと思うほど憎んだり、自分の異能のことで脳漿をしぼったり、目が溶けそうなほど鳴いたり。幽鬼院にこもりきりだった頃には縁のなかった、感情の荒波。
世界がほぼ兄と幽鬼だけで閉ざされていた静かな日々が、遠い昔のことに思えてくる。
不思議と、その頃に戻りたいとは思わないのだけれど。
「——おい。まだ起きられないのか?」
扉を叩く音。蒼刻だ。
「星彩......わたしはいないって言って」
「武官さん、朧月ちゃんはいないそうですよ」
「なんだその阿呆すぎる言い訳は。引きこもりが居留守を使えると思ってんのか」
鋭いつっこみとともに扉を蹴り開けられた。勘弁してください。
しかし気まずいと思ってるのは朧月だけのようで、蒼刻は憑き物が落ちたようにすっきりとした様子だ。ぱっと見は昨日と大差ない仏頂面でも、今はいつもの余裕めいたものを取り戻しているのがわかる。一人だけずるいなあ、と内心思った。
「またおまえは、そんな狭いところにはまって」
「......わたしのことは、日陰で育つ植物だと思ってください」
「その細い腕でどこが育ってんだよ。来い、飯だ」
「ひー」”続きを読む投稿日:2011.08.18
朧月ちゃんカワイイ。最高にカワイイだ。文章から癒しの物理的波動を感じる。癒し波だ。中華風のファンタジー世界を舞台にしたギャグ多め恋愛ラノベなんだけど、バランス感覚がよいので読んでてとても安心感がある。…ギャグ多めだけど理不尽さや柄の悪いギャグは少ないし本当に非道な人間はいないし。無毒だ。心が浄化されるよ。朧月ちゃんのかわいさに。
やはり定期的にこういうカワイイがカワイイしてるカワイイ小説を読まないと人間はだめだ。カワイイをカワイイカワイイしないと脳内のカワイイが少なくなってカワイイの抽象化が進んでカワイイカワイイできなくなるからね。
蒼刻氏との関係は、今回もあまり進展はなし。読者へのサービスか、朧月に手を出そうするシーンは適宜挟まれるものの、粘膜的接触は無く全体的にKENZENな味わいである。レーベルの性質上仕方が無いとはいえ、どうにも据え膳我慢の状態が続く蒼刻氏マジこの世の大人の事情を一身に背負う断罪のキリストのようである。続きを読む投稿日:2016.05.04
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