尖閣を獲りに来る中国海軍の実力 自衛隊はいかに立ち向かうか(小学館101新書)
川村純彦(著)
/小学館101新書
作品情報
東京都の尖閣購入を睨み中国軍が動き出す!
2012年、中国は尖閣諸島を「核心的利益」と言い出し、「(尖閣に)軍が施設を作れ!」と軍幹部が号令した。東京都の購入を睨み、実力行使の可能性が出てきたのだ。中国は潤沢な予算で空母やイージス、ステルス艦などの新鋭艦の開発、配備を進めている。日本は経済に次いで海軍力でも中国に凌駕されるのか?漁民を偽装して中国軍が出てきたら、領土問題ではアメリカも動きにくく、日本独自で対処せざるを得ない。そこで、かつてソ連の潜水艦をオホーツク海に封じ込めてきた元海将(少将)の著者が、日中の海軍力を徹底分析し、起こりうる海戦の様相と自衛隊の戦い方を明かす。「海軍力とは武器の数やカタログ性能ではなく、戦略と統合運用能力による。勝利のカギは海自の新型潜水艦が握ると思う」(著者)
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商品情報
- 著者
- 川村純彦
- ジャンル
- 教養 - 戦記(ノンフィクション)
- 出版社
- 小学館
- 掲載誌・レーベル
- 小学館101新書
- 書籍発売日
- 2012.08.06
- Reader Store発売日
- 2012.08.17
- ファイルサイズ
- 2MB
- ページ数
- 226ページ
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この作品のレビュー
平均 3.6 (5件のレビュー)
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迫真の尖閣諸島の日中戦のシミュレーション
元海将のまとめた現中国軍と自衛隊の詳細な戦力比較。尖閣での日中戦のシミュレーション、とくに面白かった。あっと言う間に読んだ。書かれたのが2012年5月なので、まだ民主党政権だったため、戦闘シミュレーシ…ョンでは政府の判断が後手に回りまくっていたけど、現政権ならそんことにはならないと期待したい。折しも今日12/11日付けニュースで政府が那覇のF15部隊を倍増とのニュース有り。この本を読むと、政府の中期防衛計画が正しいことがよくわかる。続きを読む
投稿日:2013.12.11
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この話題は中国のネットでも時々流行っている。まああまり煽られない程度に。
元海自の対潜哨戒機パイロットにして、統幕学校副校長の川村氏が中国海軍や海自の設備や実力を紹介し、最後に日中尖閣沖海戦のシミュレーションをしている。結果は海自の圧勝なのだが・・・
中国の狙いは海底資…源、漁業資源、シーレーン防衛としながらも海底資源と漁業資源については受け売りの感があり日中中間線近くのガス田についても特に目新しい情報はない。中国は尖閣を足がかりに周辺海域をコントロールし台湾の武力統一を計るとか、台湾が降伏するとアメリカが同盟国として参戦できないとか書いてるがアメリカも台湾を国としては認めていないので元々この説明には無理があるのでは。「仮に中国が尖閣諸島を占領し、東シナ海のコントロールに成功すれば、次に向かうのは台湾と沖縄であり、台湾を押さえて南シナ海の聖域化に成功すれば、アジア・太平洋地域における中国の覇権は確立される。当然、米国の核の傘の信頼性も低下することになろう。そして、次に狙ってくるのは間違いなく日本である。」ナチスドイツの実例があるからか一歩譲るとなめられる。敵はさらにつけあがるという説をとなえる人は多い。そう言う見方もあるとしておきましょう。逆の立場で中国側から見れば妥協はありえないという理由はこれだから。この本でも国民を煽ってしまった以上あとに引けないということを書いている。ヤンキーの喧嘩か!
中国の海洋を管理する五龍(海監総隊、農業部漁業局、公安部公安辺防海警総隊、交通運輸部中国海自局、海関総署密輸取締局)のうちよくニュースでみるのは中国海監だがこの五龍は指揮系統が統合されないままそれぞれの組織が国民の支持を得ようと管轄権の拡大競争を続けた結果、政府も軍も五龍の行動をコントロールできず追認を繰り返す状態になっているという。(この本が書かれた時点では中国海軍によるレーダー照射事件はまだ起こっていない)中国の話が出ると一党独裁の一方で軍がコントロールできていないという話の組み合わせがよくあるのだがどうなんだろうか。確かに一般的には中国社会の統制は取られていないことが多いが。
中国海軍の兵力は26万人うち航空部隊が2万6千人、海兵隊が1万人だそうだ。国共内戦時代は解放軍=陸軍というか歩兵部隊に近く1970年代までは沿岸警備隊程度の装備だった。1970年代半ばから海軍力を増強させ(文化大革命時代はそもそも人材が放逐されてて無理だった、改革開放で最初に手を付けたのは汽車をちゃんと走らせて石炭や鉄鉱石を運ぶことだったのだから)現在ではミサイル駆逐艦13隻、フリゲート65隻、航空母艦遼寧=ワリャーグ、揚陸艦26隻、ミサイル哨戒艇102隻あまりそして弾道ミサイル原潜3隻、攻撃型原潜6隻、通常動力潜水艦62隻と作戦機351機などを配備している世界第二位の海軍力となっている。対する海自は隊員4.5万、通常動力潜水艦16隻、護衛艦50隻、哨戒機95機、哨戒ヘリ93機、掃海ヘリ11機、電子線機5機など。単純な火力は中国が上で、索敵能力と対潜能力は日本が上だということらしい。空母については運用ができるのはかなり先でよさそうだ。アメリカ海軍もジェット機になってから今までに着艦のミスで1万2千機、8500人を失っている。空母は高くつくおもちゃのようだ。
空軍についてはJ−10(殲十)が147機でただ戦闘行動半径1300kmと南京から沖縄では空中給油しないとほとんど行動できない。J−11(ロシアのSu-27同型機)は戦闘行動半径2300km、別の所でみた例では田母神氏は空母の運用がなければ現時点では空自が上だといっている。航空戦は先に見つけたものの勝ちだが空時に関してはそれでも先に撃てるのかと言うのは疑問なのだが。潜水艦戦も日本が静粛性と索敵能力で圧勝。これは独立運用なのでそうなのかも。
シュミレーションはあくまでアメリカが手を出さない程度として作られているのでミサイル攻撃などはない。それとサイバー部隊については少し触れられてはいる程度だが、日本の優位は索敵と電子線に偏っているのでサイバー攻撃で無力化されればこのシミュレーションもあたらないでしょう。ただでさえハッカーの被害は後を絶たないのだしこちらの強化はもっとあっても良さそうだと思う。
続きを読む投稿日:2014.05.05
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