第二次世界大戦 3
W・S・チャーチル(著)
,佐藤亮一(訳)
/河出文庫
作品情報
ソ連の参戦は連合国側には歓迎すべきことだったが、強力なドイツ軍を相手に、その抵抗力は充分とは言えなかった。一九四一年十二月、日本の真珠湾奇襲攻撃によってついにアメリカが参戦に踏み切り、戦線は欧州から一挙にアジア太平洋地域へと拡大した。枢軸側の猛攻に連合国側は苦戦を強いられたが、カサブランカ会議やカイロ会談など反抗の準備が始まる。
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商品情報
- シリーズ
- 第二次世界大戦
- ジャンル
- 教養 - 戦記(ノンフィクション)
- 出版社
- 河出書房新社
- 掲載誌・レーベル
- 河出文庫
- 書籍発売日
- 2001.07.01
- Reader Store発売日
- 2012.07.06
- ファイルサイズ
- 2.8MB
- ページ数
- 337ページ
- シリーズ情報
- 既刊4巻
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この作品のレビュー
平均 3.8 (12件のレビュー)
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スターリンと仲良してね
主に対ソ連対策にページをさきます。チャーチル君はスターリンさんがあまり好きではない。ルーズベルトさんは大好き。 ルーズさんにちょっかいをだす日本さんのミッドウェーでの争いは見てきたかの如く・・・。政治…家の見る戦争って・・・。たしかに兵士の視点とは違います。続きを読む
投稿日:2013.12.02
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負け続ける連合軍に転機が、ミッドウェイ、アラメイン、スターリングラード
「ソビエト政府はヒトラーに攻撃される瞬間まで、自国のことしか考えていなかったようだ。」フランスの崩壊やバルカン戦線への目論見を傍観しながらナチスドイツに重要な経済援助を与え、ヒトラーとの間で分割できる…かもしれないと考えたイギリスに援助を求め、アメリカにはイギリスではなくロシアに補給品を要求し、危険や犠牲も顧みずにヨーロッパに再上陸し、第二戦線を作るように要請した。つまりソビエトはヒトラーに攻撃されてからも自国のことしか考えていなかったということだ。
「ソ連が敗れたなら、どうしてイギリスが勝てるというのか」脅しすかしのソビエトの唯一の歓待はモスクワのヒトラー街をチャーチル街に変えるくらいでしかないがそれでもイギリスとアメリカはソビエトに協力をする。やはりナチスドイツに対してはソビエトに踏みとどまってもらわなければならないからだ。
1941年8月12日後に大西洋憲章と呼ばれる共同宣言をチャーチルとルーズベルトは作成した。アメリカはまだ中立の立場ながら「ナチ圧政の最終的な壊滅」と踏み込んだ表現をしている。一方でインドシナを侵略した日本に対しては合衆国における資産の凍結、にイギリスとオランダが同調し日本は石油の輸入を断たれた。
真珠湾攻撃に対するチャーチルの感想は東洋においては大きな損害を被るがアメリカの参戦により「ブリテンは生き残るだろう」というものだった。しかし、シンガポールにおける最新戦艦レパルスとプリンス・オブ・ウェールズの喪失には強いショックを受けている。チャーチルがこの2艦をアメリカ海軍に合流させようと決めた直後だった。ただ戦時中の日本と違いチャーチルは議会に不利な戦況もきちんと報告している。
1942年前半はUーボートが大西洋で猛威をふるい7ヶ月間で300万tが損失を受け対するUーボートは14隻を失っただけだった。後半にはようやくUーボート対策が進み、6月のミッドウェイ海戦がひとつの契機となった。太平洋の制海権は日本からアメリカに移りまだビルマからインド進行の恐れはあるが東洋戦線の負担は限定された。しかし北アフリカではロンメルが脅威として残っていた。
1943年のフランス上陸作戦「オーバーロード」に先立ち、英米が取るべき作戦は何か。ソビエトは42年秋にシェルブールに上陸する「大鎚」を要求するがチャーチルの頭にあったのは北アフリカ進行の「たいまつ」とノルウェーの「ジュピター」だった。42年6月にはリビアのトブルクが陥落しロンメルはアレクサンドリアのすぐ手前まで迫ってきた。エジプトが陥ちるとスエズから中東の石油がヒトラーのものになる。
アレクサンドリアではロンメルを撃退しようやくバランスはイギリスに傾き始めた。そして10月末のアラメインの戦いでは強化された連合軍が優位な空軍によってドイツアフリカ軍団の補給を妨げロンメルは決定的な敗北を喫した。ソビエトでもスターリングラードで反攻しここから連合軍が明らかに優位に立っていく。「アラメイン以前に、われわれには勝利はなかった。アラメイン以後、われわれには敗北はなかった」アラメインの戦いはミッドウェイと並ぶ転機となった。
チャーチルの描写はソビエトやヴィシー政権のフランスなど気にくわない相手の時ほど冴えてくる。抑えてはいるのだろうけど腹を立てているのがよくわかる。 続きを読む投稿日:2015.06.08
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