「借金1000兆円」に騙されるな!暴落しない国債、不要な増税(小学館101新書)
高橋洋一(著)
/小学館101新書
作品情報
日本国債暴落説のウソを正す!
日本政府の債務残高は1000兆円に迫り、GDPの2倍もある。やがて日本国債は暴落し、日本の財政は破綻するという説が国民に不安を与えている。しかし、これには大きな誤解や嘘が含まれている。政府や財務省は1000兆円という借金の額のみ強調するが、日本政府の資産は650兆円もあり、諸外国より図抜けて大きい。しかも、そのうち約400兆円は現金化しやすい金融資産だ。
また、国債の保険ともいえる金融商品であるCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の保証料も、イタリアはもちろん、ユーロ圏を牽引するフランスと比べても日本は安く、これは日本国債に対する世界の金融市場の評価がフランスより高いということだ。
このような事実を無視して日本の財政破綻を唱える政府・財務省や、その影響を受けている学者の発言には、世論を増税容認に導く意図があるとしか思えない。その先にあるのは省益や天下り先の確保である。しかし、このデフレ化で増税するなどの愚かな政策を続ければ、日本の財政は本当に破綻しかねない。元・財務官僚のエコノミスト・高橋洋一が、国債を巡る日本経済の嘘と誤解を一刀両断にし、日本が進むべき道を明らかにする。
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商品情報
- 著者
- 高橋洋一
- 出版社
- 小学館
- 掲載誌・レーベル
- 小学館101新書
- 書籍発売日
- 2012.04.07
- Reader Store発売日
- 2012.04.20
- ファイルサイズ
- 0.6MB
- ページ数
- 194ページ
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この作品のレビュー
平均 3.9 (13件のレビュー)
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「国債」にまつわる誤解を解いた書
本書は、アベノミクスのブレーンの一人、高橋洋一氏が、「国債」にまつわる誤解を解いた書である。
高橋洋一氏が指摘する典型的な誤解の例を1つ挙げれば、
「日本の政府債務残高はGDP比200%」
とい…う話である。
日本のGDPが約500兆円、国債残高が1,000兆円を超えているので、この指摘は正しい。
他の先進国の債務残高のGDP比は
・米国101.1%
・英国88.5%
・ドイツ87.3%
・フランス97.3%
・イタリア129.0%
・カナダ85.9%
なので、日本は突出して大きく、このままでは日本は財政破たんするという警鐘を鳴らす識者は多い(数値は2011年のもの。本書より引用)。
しかし、 高橋氏は、
『国の債務残高を考えるときは、グロス(総量)ではなくネット(正味)で考えなければならない。つまり、債務の総額だけを見るのではなく、保有している資産があれば大した問題ではない。国際通貨基金(IMF)も、ネットの数字に注目している』
と指摘し、これに倣って計算すると、日本の債務残高のGDP比は70%でしかないという。
そして、GDP比200%という数値だけが独り歩きし、日本の経済政策がミスリーディングされることに警鐘を鳴らしている。
『本当に恐れなければいけないのは、国債暴落、財政破綻という言葉に脅かされて、経済成長力が損なわれることだ。(中略)。結局は経済が成長すれば、財政は再建されるのだから』
これ以外にも、本書では
・経常黒字、赤字、自国建てか否かと国債の関係
・格付けにまつわる誤解
・ギリシャ、スペイン、イタリアと日本の違い
等々、国債にまつわる世間で広がっている話について、過去のデータに基づき誤解を一つ一つ解いている。
第5章の「日本再生の経済運営とは」で、高橋氏は、日本経済再生のために国債を便利なツールとして使えばいいと主張している。
本書の発行は、まだ民主党政権であった2012年4月であるが、第5章の主張は、ほぼそのまま、アベノミクスの1本目の矢、「大胆な金融緩和」に反映されていることも興味深い。続きを読む投稿日:2013.12.02
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とても、為になりました。資産のあることも言及せずに、「国の借金は1000兆円!」、「日本国債暴落!」という、巷の扇動に乗らない為にも必読の一冊です。
投稿日:2016.02.18
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