英語で話すヒント ――通訳者が教える上達法
小松達也(著)
/岩波新書
この作品のレビュー
平均 3.8 (17件のレビュー)
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昨年(2011)8月から本国より米国人が日本支社へ赴任していて、それ以来、会議が英語になりました。資料を要した正式の会議は前もって準備できますが、ちょっとした会話や確認のために部屋に呼び出されるときの…英語は、その場での対応力が要求され、まさにこの本のタイトルにある「英語で話すヒント」が欲しいのが現状です。
本の最初で、相手が聞きたいのは「流暢な英語」ではなく、あくまで話の内容と「日本人としてのあなたの意見」(はじめにp3)は、勇気づけられました。
また、単語は使い方と共に覚える 3000語程度が目安のようですね。一度、昔に覚えた単語を復習してみるのも良い機会だなと感じました。
以下は気になったポイントです。
・今求められているのは、日本のことをよく知り、社会や世界の動きなどについて自分自身の意見を持ち、それを外国の人に分かるように発言できる、そのような英語力である(p19)
・話し手が発した音声以外のいろんな情報を活用して、聞き取れない単語があっても類推できる、聞き取れた単語の前後関係から何を言わんとしているかを類推する態度が大切(p36)
・リスニングのこつは、まず単語を識別し、主語+動詞というつながりから、プロポジション(命題)の形として捉えているのが、より正確にメッセージを理解するコツ(p42)
・英語の速読法のテクニックの1つに、パラグラフの最初の文だけを読んで、後はどばすというのがある、本や論文の大意はわかる(p57)
・日本語と英語のように文章構造が大きく違い、語順が違う言語の間で分り易い同時通訳をするためには、予測が重要な役割(p63)
・擬態語を訳す場合には、まず擬態語ではない日本語の言い方を考えて、それから英語訳を、がコツである(p140)
・英語が多数の類義語を持っているのは、何世紀にもわたって他のさまざまな言語から多くの語を取り入れてきたから(p141)
・日本語の英語表現を知りたいときは、まず和英辞典、そこで出てきた英語を類義語辞典でもう一度見直す(p142)
・社会人として十分と思われる単語は、2000の使用頻度の高い単語(80%カバー)と、教養語とされる 570語(A Coxhead, Academic Word List)の合計 3000程度(p149)
・単語をそれだけで覚えるのではなく、名詞ならばその前にくる動詞、それにかかる形容詞、後にくる副詞などと一緒に覚える(p151)
・コロケーション(2つ以上の単語の慣用的な結びつき)を学ぶには、Oxford Collocations Dictionary for Students of Englishがお奨め(p156)
・英語の音声で大切なのは、リズム・イントネーションであり、個々の母音や子音の発音でない、個々の発音を気にするより、文章全体のリズムを気にして、大きな声で「はっきり」話すこと(p160)
・日本人スピーカーは、日本人であることが分かる「お国訛り」があった方が、人は耳を傾けてくれる(p164)
2012年3月17日作成続きを読む投稿日:2012.03.17
このレビューはネタバレを含みます
英語力を伸ばすには背景知識が不可欠。
レビューの続きを読む
まずは日本語でなんというかを考え、それを英語に変換する。何度もやっていると早くできるようになる。大人になってから英語を話せるようになるには効果的。
語彙力はまずは…3000語まで無理やりにでもとにかく覚え、そこからは多読(と気になる部分を調査)で伸ばしていくと良い。
発音は語尾に母音をつけないようにすることとリズム。詩の音読が効果的。
——
今まで漠然と疑問に思っていたことに答えが提示された気分。続きを読む投稿日:2024.02.27
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