6枚の壁新聞 石巻日日新聞・東日本大震災後7日間の記録
石巻日日新聞社編(著)
/角川SSC新書
作品情報
2011年3月11日、東日本大震災が起こり、東北地方を大津波が襲った。宮城県の地域紙・石巻日日新聞社では、輪転機が一部水没。創刊99年の新聞発行が危機に立たされる中、「電気がなくても、紙とペンはある」と手書きの壁新聞を決意する。家族・親族の安否もわからない中、記者たちは最前線で取材を繰り広げた。避難所などに貼り出された壁新聞は、被災者の貴重な情報源となり、人々を励まし続けた。「伝える使命」とは何か。震災後7日間の記者たちの葛藤を追った。
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この作品のレビュー
平均 4.1 (28件のレビュー)
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今年3月11日の大地震で被災した石巻日日新聞。輪転機が水没したり、記者が津波で流され漂流したり、と何もできないはずの中、自身の翌日からなんと手書きの壁新聞を発行。地域紙ならではの気概に元気が出た。 あ…の地震の日、森達也「A3」オフ会に参加するため東京に行っていた私は、大学生の娘の最寄駅に着いたところで大きな揺れに遭遇。てっきり東京が震源地かと思ったくらいだったのだけど、(だって過去二回経験した新潟の地震よりずっと衝撃的な揺れだったのだもの。)
そのすぐ後に娘の部屋でテレビをつけ、東北のあまりの惨状に愕然・・。
そのまま、ほぼ2日間、正座してテレビを見続けたのですが、同じ映像をこれでもか、と悲惨さを強調するコメントと共に流すテレビに辟易してスイッチを切った後、新潟に戻っても、先月くらいまでテレビも新聞も封印しておりました。
知りたい情報、ではなくて、より刺激的で恐怖感を煽ったり、なんて気の毒な・・と言いながらも、自分の家や家族は無事でよかった、と思ってしまうような情報がただ怖くてたまらなかったからです。
その意味で、いったいあの時、何が起こっていたのか、を地元のジャーナリストの目でありのままの姿を綴ったこの記録は、私にとってとても貴重な一冊となりました。
前半は、社長自らが語る、「壁新聞を作るまで 作ってから」の六日間。電気も水もなく、もちろん食べるものもなく、それどころか、家族や記者たちの安否もわからないまま、目の前の事実を伝えなければならない、と手書きで壁新聞を作り、コンビニや避難所に貼りに行った日々。そして、私がうんうん、そうだよね!と思ったのは、紙面が限られていたことからという理由があったにせよ、いかに悲惨か、という情報よりも、支援の状況や、地域のここは大丈夫という明るい情報を中心に載せたことでした。ボランティアや炊き出しのお願い、など、地元民の力を募る記事もあり、まだまだ自分たちにやれることがある!と思わせてくれたことも大きいと思います。
後半は、記者1人1人が、時間と日にちを追いながら、あの時の自分はどうしていたか、を語っておられ、ジャーナリストとして、また、1人の人間として、そして、家族を持つ親として子としての気持ちを率直に教えてくれます。若い記者のエネルギーに驚き、ベテラン記者の思いに共感し、と、ようやくじっくりと地震を追うことができました。続きを読む投稿日:2011.10.30
今回の震災では、Twitterなど新しい情報の発信・収集方法がクローズアップされた。
しかし、それらの方法が有効なのは被害の少ない地域に限られるし、使いこなせない者にとってはほとんど意味をなさないもの…になってしまう。
とにかく被災地では情報を得る手段があまりなく、それは石巻日日新聞社の記者たちも同じだった。
しかし、だからこそ「地方紙」としての使命を果たそうと、その時できる最大限の方法で情報を収集し、発信した記者たちに敬意を表したい。
また、その内容も、「正確なもの」「希望のもてるもの」としたことは、地域の住民への配慮であり、そうしたことができるのも地方紙ならではのことだと思う。続きを読む投稿日:2019.08.02
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