障害者の経済学(増補改訂版)
中島隆信(著)
/東洋経済新報社
作品情報
弱者として遠ざけるのか、読んで一歩近づくのか? ――新たな現場取材により障害者就労の章を書き下ろし、制度改正も反映した待望の増補改訂版。障害者福祉は本当に障害者本人のニーズに合っているのか? 子どもを自立させることをためらう親、設備は立派だかニーズにこたえきれていない施設、社会とのギャップが大きい養護学校など、障害者福祉はさまざまな矛盾を抱えている。
同情や単純な善悪論から脱し、経済学の冷静な視点から、障害者を含めたすべての人が能力を最大限に発揮できる社会のあり方を提言し、第49回日経・経済図書文化賞受賞した『障害者の経済学』(2006年)の増補改訂版。
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この作品のレビュー
平均 4.0 (12件のレビュー)
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生徒1.6人につき先生1人、生徒1人あたり年間予算930万円の養護学校。
生徒16人につき先生1人、生徒1人あたり年間予算90万円の普通校。
表紙カバーに載ったこの2つの数字の比較から本書は…始まる。
同和や障害者問題は論評が難しい。同情や善悪論が固定化されている上に、ちょっとした言葉遣いの行き違いが(ときにはそれが枝葉末節にしかならないことでも)、本論での論争を超えて炎上することがあるからだ。
この本では、「勿体ない」「節約しろ」「無駄遣いだ」と批判しているのではない。
これらの多額の資金の投入が、本当に役立っているのだろうか、却って障害者やその家族の「自立」を妨げているのだと問題を投げかけている。
ある意味では公立の普通高校でもいえることだが、養護学校が託児所化しているのではないかとも指摘する。障害者の療育が専ら家族に委ねられすぎている現在、その負担を軽減するために外部の施設を活用するのは仕方のないことだが、それを教育施設に求めるべきなのかと。
障害者の「福祉」と「教育」を考え直すには最適な本だ。
ただ、「生徒1.6人につき先生1人」という数字は「先生」の中に介助員という補助的な仕事をする職員をも含めた数字だと思う。
読み始めは、健常者が冷たい視線で障害者の福祉を切り捨てるために書いた本のような印象を受けるが、筆者も障害者の親であることが巻尾の後書きで明かされる。巻頭からされを錦の御旗のように振りかざさない点に作者の冷静な姿勢を伺うことができる。続きを読む投稿日:2013.03.25
障害があっても能力が発揮できる社会であれば、それは障害と呼ばれなくなる。バリアは常に外側に存在する。
投稿日:2018.01.14
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