誰が小沢一郎を殺すのか? 画策者なき陰謀
カレル・ヴァン・ウォルフレン(著)
,井上実(訳)
/角川書店単行本
作品情報
国民不在の暴走政治! その背後で、日本を支配する「非公式権力」が政治主導の“芽”を抹殺し続けている──。日本人が知らない政治の真相を明かす画期的日本論が、ついに電子書籍で配信開始。「小沢一郎」排除を進める検察・メディアの手練手管、民主主義を殺す「日本型スキャンダル」、そして政治家摘発と戦後日米関係を結びつける「密約」の正体とは──? 永田町取材30年のオランダ人ジャーナリストが徹底的に暴き出す。東日本大震災後の政治空白を喝破する最新論考「大震災後の“未来”のために」を限定収録し、日本の明日を憂う緊急電子配信!
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商品情報
- シリーズ
- 誰が小沢一郎を殺すのか? 画策者なき陰謀
- 著者
- カレル・ヴァン・ウォルフレン, 井上実
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川書店単行本
- 書籍発売日
- 2011.03.01
- Reader Store発売日
- 2011.12.22
- ファイルサイズ
- 0.5MB
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この作品のレビュー
平均 4.0 (26件のレビュー)
-
衝撃的なタイトルですが、中身は、カレル・ヴァン・ウォルフレンらしさ満点でした。
彼は、日本が好きなのでしょうか?どうなんだろう?投稿日:2011.08.12
孫崎享「戦後史の正体」を読んで関心をもったもの。発行は民主党政権菅内閣時代の2011年3月。さらっと読めそうだと思ったが、日本人の伝統的な行動にまで踏み込んでいて、結構読み応えがあった。
著者は、日…本には憲法も法律もあるにもかかわらず、実際には慣習や不文律の上に成り立っているという。日本には、独り歩きする権力システムに対して異議を唱え、改革を加えようとする者を阻止する仕組みがある。日本の官僚は、日本の非公式な政治秩序を維持するために、自らが法を支配し、法律を権力システムの枠外に置いている。
日本では、社会の掟に従順であることが権力者の慈悲に報いることであると理解されてきた。明治時代に議会が導入されて登場した政治家は、社会の調和こそが至高な善であるという価値観を汚すものとみなされた。1898年に初めて誕生した政党内閣は4カ月しか続かず、この後に首相になった山県有朋は、内閣が次官や局長の地位を政治家に与える権限をなくし、政党と官僚機構を隔離した。
日本の官僚は、自分の目的を達成するために、法律の中から適切なものを選び出すという習慣を続けてきた。法律は意図的にあいまいな表現を用いることによって、自分たちが自由に解釈できるようにしている。政治資金規正法も条文があいまいに記されていることによって、野心的な政治家に違反があったと主張することができるようになっている。
超法規的な秩序を維持しようとするために用いる手口は、対象とする人物を辱めて世間の見せしめにすることであり、検察が陣頭指揮をとって新聞が支援している。検察は、法務省の記者クラブに情報をリークして記事を書かせることによって、政治家をスキャンダルの対象とする。
自民党が長く政権を維持できたのは、日本の政治システムを維持しようとする保守的な姿勢を検察が支持し、政治資金や選挙などで違反しても騒ぎ立てることがなかったためである。田中角栄は、既存の日本の体制を脅かす存在とみなされたため、ロッキード事件によって逮捕された。小沢一郎も、日本が必要とする抜本的な改革に取り組む能力を持っており、現体制の脅威となりうる人物だったが故に人物破壊の対象となった。
アメリカは、日本が超法規的で非公式な権力システムを存続させることを支援する代わりに、日本をアメリカに隷属させようとしている。鳩山内閣が退陣に追い込まれたのは、アメリカのジャパン・ハンドラーたちと日本メディアのエリートだった。小沢は、対米関係を対等な形にして日本の主権を確立し、非公式の権力システムや超法規的なやり方を撤廃しようとした。
日本には欧米とは異なる伝統的な統治システムがあり、明治以降に導入した欧米式の社会システムは表向きのものであるという指摘は的を得ていると言えるだろう。仮に、その伝統的なシステムを官僚が維持していることを認めるとしても、法律をあいまいなものにして、検察が自らの判断によって政治家の生死を決めているとしたら、現実にこの国の権力を握っているのは検察ということになる。さらには、アメリカがその背後で影響力を及ぼしているとなると、無力感さえ感じてしまう。マスコミが報じる政治家のスキャンダルには裏があると考えなければならない。続きを読む投稿日:2015.12.16
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