対岸の彼女
作品情報
いじめで群馬に転校してきた女子高生のアオちんは、ナナコと親友になった。専業主婦の小夜子はベンチャー企業の女社長・葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始める。立場が違ってもわかりあえる、どこかにいける、と思っていたのに……結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、たったそれだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。女性の友情と亀裂、そしてその先を、切なくリアルに描く傑作長編。第132回直木賞受賞作。
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商品情報
- シリーズ
- 対岸の彼女
- 著者
- 角田光代
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春文庫
- 書籍発売日
- 2007.10.10
- Reader Store発売日
- 2011.05.13
- ファイルサイズ
- 0.4MB
- ページ数
- 336ページ
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この作品のレビュー
平均 3.8 (739件のレビュー)
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女の友情って何だろう。
2016年10月9日読了。感想に困る作品です。考えさせられるというか。女の友情って何だろうと思う。魚子と葵の友情は熱くて羨ましい部分もあったんだけど、魚子は何故手紙を送らなかったんだろう。私なら絶対に…送るのに。それが悔やまれてならない。葵がいつまでも時間が止まってしまったような生活を送っているのは魚子のせいなんじゃないかって魚子を責めたりしました。あと小夜子の最後の決断。あれも納得いかない。なんで小夜子はそこまでして葵に心酔するのか。こんな納得いかないことがあっても、面白かったと思えるのは、角田さんの女の心情を緻密に描くのがうまいからなんだろうなぁ。女の友情ってあるようでないものなんだろうか。私はそうじゃないと思いたい。今回の感想はうまく言葉が見つかりません。続きを読む
投稿日:2016.10.09
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対岸を見つめているのは、だぁ~れだ?
多かれ少なかれ、誰もが他人を見つめて、自分と比べながら優越感に浸ったり、あるいは劣等感に苛まれたりしながら生きているのでしょう。でも、大人になるに従って、所詮、オラの人生、こげなもんじゃ、と悟りの境…地に達するのかな?
さて、物語は、子育てに悩む専業主婦、小夜子が、葵という女社長の会社に勤めることを決心する場面から始まりました。このプロローグから一転、別の話に移って(最初はそう思ってしまった)、え?どういうこと?と思いましたよ。以降、過去と現在を行ったり来たりしながら話は展開するのですが、過去が語られるのは、葵の学生時代の出来事のみです。この学生時代の仲間とのツルミ方というか、なんというか、女性特有のものなのでしょうねぇ。私は男ですので、このような感覚はなかったなぁ。
葵の体験談は、とても興味がありました。また、母親には内緒で、いや、母親とは違うカタチで娘を気づかったのでしょう、父親がナナコに会わせるところなんざぁ、お父さんに拍手を送りたいですね。たぶん私でもこうしたかもしれません。
物語全体では、新たな友情が芽生えたようなカタチで収束します。おそらくヒトは、自分の人生が固まったとき、誰しも振り返ってみるのでしょう。
葵は、どこかで小夜子のような人生を送ることも出来たよなぁと思い、また、小夜子も葵のような人生も、ありなんだよなぁ、と思っていたのかなぁ。でも、結局、自分は自分なんですね。
一つ気に入ったフレーズがあって、「バイバイという言葉が、かわらない明日と同義だったころを小夜子は思う。同じ制服を着た彼女に会える。同じ目線で、同じ言葉で、同じ世界のなかで話すことができる。そう信じていたころ。」というものがありました。
そうなんだよねぇ。これは学生時代の特権なのかもしれません。ただ、小夜子と葵の関係は、きっとこれに近い形で進んでいくのでしょう。なかなか大人になると自分をさらけだした関係にはなりませんものね。
そしていつか、ナナコとも会えるといいよね。続きを読む投稿日:2019.01.31
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