パンドラの匣
太宰治(著)
/青空文庫
作品情報
「人間は不幸のどん底につき落され、ころげ廻りながらも、いつかしら一縷の希望の糸を手さぐりで捜し当てているものだ」と語られるように、太宰作品には、珍しいほど明るさが滲む本作。第二次大戦後、肺を患った“僕”は、健康道場という施設で、年齢も職業も違う個性的な人たちに囲まれ、“新しい男”として療養生活を送っていた。二人の看護婦、竹さんとマア坊への恋のような甘酸っぱい気持ちや結核による仲間の死など、日々揺れ動く心と出来事を、親友へ手紙で伝える。同名のギリシア神話で、あらゆる不吉や悪の果てに小さな“希望”のかけらを見つけるように、この物語は陽の当たる方へと向かっている。
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商品情報
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この作品のレビュー
平均 3.0 (1件のレビュー)
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新聞連載時のことを想像すれば楽しさ倍増かと
結核患者の療養所に入所する青年から親友に宛てられた手紙という形式の物語です。
文庫本上から一見すると、よくある一人称の独白文といった趣ですが、元が新聞(河北新報)の連載小説だった事を想像すると、これは…非常に面白い試みだよなぁ、と感心しながら読んでいました。
つまりタイムリーな読者であれば主人公の親友という立場になり、毎朝新聞と共に届けられる主人公からの手紙を読むことが出来たという訳ですよね(実際、新聞掲載時期と作中の時間軸はほぼ重なるようです)。
こういったエンタメ性の追求が太宰作品の大きな魅力かと。
流石です。続きを読む投稿日:2014.05.11
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