はじめて哲学する本
藤原和博(著)
/ディスカヴァー・トゥエンティワン
作品情報
どうして、結婚したの?
なぜ、家族旅行には行かなきゃいけないの?
大人はどうして仕事に行くの?
どうして勉強しなければいけないの?
神さまは、なぜみんなを助けてくれないの?
ボクもいつか死ぬの?
…etc.
身近な問題に問いかけつづけること、疑うことが、人生を「哲学する」ということ。
リクルートから杉並区立和田中の民間人校長になって活躍し、教育にかかわりつづけている藤原先生が、「哲学」をやさしい言葉でわかりやすく解説。
子どもだけではなく、大人も楽しく読めて、かつ「人生」についてもう一度考えるきっかけとなる新しい哲学の本です。
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商品情報
- シリーズ
- はじめて哲学する本
- 著者
- 藤原和博
- 出版社
- ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 書籍発売日
- 2010.07.17
- Reader Store発売日
- 2010.12.24
- ファイルサイズ
- 0.4MB
- ページ数
- 248ページ
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この作品のレビュー
平均 3.9 (18件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
(まとめ)
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・人生について哲学するとは「問いかけ続けること」「疑うこと」
・男が生きるには、建築や宗教のような壮大なテーマが必要とされる。039
・テレビは物事を「二項対立」の構図で描く傾向があり、世の中を単純化しすぎている。
→テレビを見過ぎると、◯か☓など単純な判断や、パターン認識しか出来ないヤツになってしまう。
・子供の頃は「自分を中心に地球が回っている感覚」「全能感」→やがて現実を知る。084~095
→「自由」には「責任」がともない。「権利」には「義務」がともなう。
→「自由」や「権利」を行使して思いどおりに事を進めるためには、それに応じた分の貢献が必要だ。それができないやつは「自己チュー」だ。
・クレジット(他者からの信頼)には「人間関係のバランス」が含まれる。102
・「知」「徳」「体」と「情報編集力」が重要。106
「情報処理能力」はジグソーパズルの能力、発展途上国で重宝。「情報編集力」はレゴ・ブロックに要求される能力、成熟社会に必要とされる。
「情報編集力」を進化させる5つの技術
1.コミュニケーションする技術(異質な人間と交流し自分を変化させる技術)
2.ロジックする技術(論理的に帰納・演繹しながら筋道を立てて考える技術)
3.シュミレーションする技術(頭の中でモデルを作って実験し、類推する技術)
4.ロールプレイングする技術(他人の身になり、どう考え思うか想像する技術)
5.プレゼンテーションする技術(相手の頭の中に自分の考えの像を結ぶ技術)
・幸せとは、一番近くにいる人を一番好きでいられることで、遠く離れてしまった人に「お帰り」と言えることで、助けを求められたらいつでもどこでも駆けつけられること。(重松清の「幼子われらに生まれ」)
・個性は他者との間(インターフェイス)に発揮される 135
新しい環境や境遇によって新しい自分が発見される。
・今の時代は「幸福」の一般解さえ無い。自分の「幸福論」を自身でクリエイト(編集)しなければならない。140
・周囲を驚かせろ!誰のようでもない姿になれ! まずは真似からでいい。 141
・「超便利で安全な社会」
コミュニケーション技術と、知恵を出して工夫すること、リスクやストレスへの耐性。に注意すること。168
・なぜ神様はみんなを助けてくれないのか?その答えを追求したいのなら、遠藤周作の「沈黙」を熟読せよ。
・「衣食住」→「遊学働」→「真善美」 役に立つばかりが価値観じゃない。198
・日本人の「自己肯定感(セルフ・エスティーム)」が揺らいでいる。「ナナメの関係」の減少。
→自分の地盤を固めよう。
→この世に誕生して、両親や祖父母、周囲の人達を喜ばせたことに誇りを持とう。
→「自分ブランド」を築こう。
→属する組織で語る人生ではなく、自分で切り拓(ひら)く人生を歩もう。
会社や肩書きで自分を語る人ではなく、技術を持ったプロになろう。
たった一人の「かけがえのない自分」へ
「死」について
・人生には限りがあるから、残っている時間、そこで出逢う人、いまここで起こること、めぐり会う体験のすべてが、限りなく愛おしく思えてくる。
「死」を思うことを恐れることはない。それは「生」を輝かせる道具だから。投稿日:2011.08.13
よのなか科、ナナメの関係の藤原先生の本。
哲学とは?自分の人生を考えてみよう!と子どもに問いかけて一緒に見出して行こうと。
子育て中の親にもオススメです!子ども視点でアタマを柔らかくして、子どもと触れ…合う事ができるかも。続きを読む投稿日:2014.12.19
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