この作品のレビュー
平均 3.9 (9件のレビュー)
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別にベストセラーという本ではない。
だけど内容は確かだと思う。
有名な作家が言っていたけど、本当に良い本は売れないもの。
まさしくこの本のことを言ったようなものだと思う。投稿日:2008.04.11
フランス語学者の日本語文章術。専門家でないためか、内容は実務的であり、すぐに応用が聞く12の技術としてまとめられている。特に、文章の雛形はラブレターにありという面白い意見だが、分かりやすい文章を書くた…めには、読み手のことを考えるべしという例示には最適な意見である。
[private]
以下 注文ポイント
P.15 言語活動の基本は引用
言語活動の基本が「引用」であるとすれば、作文教育を根本的に見直す必要がありはしないか。「思った通りに書け」「話すように書け」「あるがままに書け」〜中略〜この指導法は一般の生徒達には無用の混乱を引き起こす。この類いの作文指導は思想(考えること)と言語表現(書くこと)を短絡させているのだ。
P.21 「思った通りには書けない」「話すようにはかけない」ことを肝に銘じる。
書くことは人さまの文章を盗む(引用する)ことと腹をくくることだ。
P.25 残りのデータは「その他」に放り込んでおく
なんでも放り込めるコーナーを用意しておくこと、これがデータ整理のコツである。
P.25 いったん書いた分はなるべく削除しないほうが良い。
あとで利用価値出てくる場合が結構あるからだ。
P.38 文章心得12か条
1. 短い文を書こう。
2. 長い語群は前に出そう。
3. 修飾語と被修飾語は近づけよう。
4. 係りー受けの照応に注意しよう。
5. 読点(、)はたないようにしよう。
6. 段落を大切にしよう。
7. 主張には必ず論拠を示そう。
8. 具体例や数字を挙げよう。
9. 「予告」「まとめ」「箇条書き」などで話の流れをはっきりさせよう。
10. 文末を工夫しよう。
11. 平仮名を多くしよう。
12. 文体を統一しよう。
P.66 主語-述語を文頭に置く。
P.81 本多の「わかりやすい文章のために必要なテンの原則」
1. 長い修飾語が二つ以上ある時、その境界にテンを打つ(重文の境界も同じ原則による)。[重文は二つ以上の文が対等な関係でつながれた文]
2. 原則的語順が逆順の場合にテンを打つ。[原則的語順とは「長い語群ほど前へ」のこと]
P.128 結論を先に、論拠は後に
論拠を先に挙げる書きか仇と文章が短い場合は破綻が生じないが、いくつか論拠を挙げるときなど段々あらぬ方に話がそれてゆく可能性が大きい。特に書き慣れない書き手の場合は。そういう危険を避けるためにもまず結論を先に、論拠は後に述べよう。
P.193 「と思う」「と考える」を「〜だ」「〜である」と変える。
文章を書くということはそもそも「自分の考え」を表明することなのだから「と思う」「と考える」といちいち断るまでもない。「何々だ」「何々である」と言い切れば良い。断定できないときには「だろう」とか「にちがいない」「かもしれない」「でないか」とか言い換える工夫がほしい。
以上[/private]続きを読む投稿日:2018.11.12
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