逆説の日本史14 近世爛熟編/文治政治と忠臣蔵の謎
作品情報
忠臣蔵の虚構と真実を解き明かす!日本史の常識を覆す全日本人必読の新・日本史!
歴史上の事実である「赤穂事件」はどのようにして「忠臣蔵」という「虚構のタイトル」で呼ばれるようになったのか? 「吉良の浅野イジメが作り話なのは会社員の接待の常識からもわかる」「最も基本的な史料である浅野内匠頭の辞世すら最初からなかった」「吉良邸に討ち入った四十七士に死者、重傷者がひとりも出なかったのはなぜか」など、従来の「常識」に真っ向から異を唱える意欲作。江戸庶民の喝采を浴びた赤穂事件の真実に迫る――
目次
第1章 忠臣蔵、その虚構と真実編
第2章 将軍と御用人システム編
第3章 大坂・江戸 大商人の世界編
第4章 江戸時代の東アジア外交I――明と日本編
第5章 江戸時代の東アジア外交II――琉球王国と日本編
年表
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商品情報
- シリーズ
- 逆説の日本史
- 著者
- 井沢元彦
- 出版社
- 小学館
- 掲載誌・レーベル
- 小学館文庫
- 書籍発売日
- 2011.12.11
- Reader Store発売日
- 2012.07.06
- ファイルサイズ
- 2.7MB
- ページ数
- 608ページ
- シリーズ情報
- 既刊23巻
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この作品のレビュー
平均 3.8 (14件のレビュー)
-
柴田錬三郎は「秀吉は加藤清正に熊本でなく尾張あたりで百万石でも与えておくべきだった。そうすれば、豊臣家は滅びなかったであろう。」と書いた。
つまり、秀吉は、朝鮮出兵に本気で、家康をそこから排除し、子飼…いをそこに張っていた。続きを読む投稿日:2012.09.29
今回は忠臣蔵、綱吉名君説、デリバティブの本家日本、徳川時代の中朝関係について。綱吉は生類憐みの令を出したことで暗君扱いされているけれど、それまでの時代は切り捨て御免の風習があり、かの水戸光圀でさえ浮浪…者を大した理由もなく殺していたという。綱吉はそれを改め、今では当たり前の命の大切さを世間に知らしめたという。また彼は、側用人の制度を設け、政治の実権を握る役人たちを世襲制から実力本位の人が担当するように変革した。
だから暗君ではなく、名君だと著者は判断している。一方で綱吉には朝鮮系の血が流れている可能性もあり、そのためか現鬱陵島、現竹島(旧名松島)を朝鮮のものと認めてしまった経緯がある。これが現在でも韓国の不法占拠の根拠となっており、そう考えると何をしてくれたんだろう、との思いもある。
また、いきなりデリバティブ=金融派生商品の話が展開されたので何かと思ったら、この元祖は日本の堂島米市場にあるという。その証拠に、ノーベル経済学賞受賞者のマートン・ミラー教授が大阪へ行った時に「人類に対するすばらしい貢献」として先物市場の跡地に花を捧げたとのこと。
今現在株式市場でよく使われているローソク足も元は「酒田罫線法」といい、日本発祥のもの。鎖国時代にもかかわらず、世界最先端の経済の仕組みを実践していた証拠にもなる。
忠臣蔵については、相当なページ数を裂いて説明がなされている。というのも、この事件があったことが幕末に幕府瓦解のきっかけとなったからだという。
それは、人民が納得する理由があれば殺人も許容されるとの概念を幕府側も認めてしまったから。主君の恨みを晴らした赤穂浪士たちを下手人として処罰するのではなく、あくまで義士として扱い、切腹を言い渡した。これは幕府自身が、幕府の定めた法を超越する正義があると認めてしまったことの証明となる。
それがやがて幕府の力を超えた権威=朝廷を正義と見做し、勤王討幕運動に結実することになった。
そして、中朝関係についてだけれど、儒教、それも先鋭的な朱子学がどれだけいびつな考えで、それが日中、日韓関係をいかにこじらせている元になっているのかが説明されている。儒教においては、歴史が「どうであったか」よりも、「どうあるべきであったか」が重視され、この論法によると歴史捏造がいともたやすくなされるという。儒教は宗教であり、それを国際社会で主張されても困るというのが本音。そんな国と関わっていかなくてはいけないと思うと気分が暗くなる。続きを読む投稿日:2018.11.05
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