美術館の誕生 美は誰のものか
岩渕潤子(著)
/中公新書
作品情報
近代化に必要な施設として、あるいは経済活動の象徴としてつくられた日本の美術館は、王侯貴族・富豪の私的コレクションから出発した欧米の美術館とどう違うのか。美術館の歴史的位置付けと社会的役割の変化を辿りつつ、革命によって美術品を市民の手に勝ち取ったフランス、建国当初から美術品を公共財としてきたアメリカなどを軸に、日本の美術館の特質を問う。民主主義の発生と公共の美術館という概念の誕生をめぐる野心的考察。
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商品情報
- シリーズ
- 美術館の誕生 美は誰のものか
- 著者
- 岩渕潤子
- 出版社
- 中央公論新社
- 掲載誌・レーベル
- 中公新書
- 書籍発売日
- 1995.09.01
- Reader Store発売日
- 2010.12.01
- ファイルサイズ
- 0.3MB
- ページ数
- 224ページ
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この作品のレビュー
平均 3.5 (2件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
2012 6/12パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
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博物館からの美術館の分離課程に興味があり、ちょうど図書館にこの本が入っていたので手にとって見た。
独占されていた美術品をいかに市民が勝ち取っていったか、という強いメッセージを持っている本・・・このあたり(近代化と近代的~館の誕生について)は文書館・博物館・図書館の歴史を考える際にもありえる視点か否か要検討。
ただ、日本に対するdisの強さは少し辟易はするかも知れない(それもあって☆3つ)。投稿日:2012.06.13
美術館の運営・管理という側面からそのあり方を分析。「日本の美術館には行かない」と言う著者だが中世における美術館の成立から各国の事例をコンパクトに纏めてくれている。中世貴族のコレクションとしての美術品が…鑑賞価値を帯びたときハコが生まれた。それらが教会の外に出たときに「スペクタクルとしての芸術」として大衆化し、近代的な芸術概念が生み出される。当初は国威発揚であったそれが啓蒙思想の高まりと大衆の知的欲求によって「開かれた」ものになっていく。「西洋的」な美術館の歴史の中でもアメリカは少し特異で、国ではなく個人によって設立され、財団が寄付によって運営する形の美術館がとても多い。そうした米型は「学術機関としてのレヴェルの向上、そして、公共のアクセスを最大限確保する」(135)ものでなければならず極めて民主主義的なもの。特別展という視点ではフランスのサロン文化、そして万博の影響が大きいという。吉見さんとか分析してる(?)と思うけど、娯楽的でスペクタクルな万博の展示が、特別展に引き継がれていったという指摘もおもしろい。そこで日本に視点を移すと特別展が圧倒的に多いわけだが、理由は当時の大阪朝日らを主催とする新聞社の存在。大正デモクラシー期に西洋芸術を輸入するという動きの中で、その企画力と資本力が絶大なスポンサー的役割を果たしていた。これが現在でも続いており美術館の「立場」に影響しているという分析も興味深い。続きを読む
投稿日:2018.08.18
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