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時刻表にはドラマがある 「時刻表復刻版」の世界
時刻表にはドラマがある 「時刻表復刻版」の世界

Reader Storeで「時刻表」が売られていることをご存知ですか?しかも、ただの時刻表ではなく厳選された年の「復刻版」。
読めばなかなか奥深い「時刻表復刻版」の楽しみ方を、元JTB時刻表編集長の木村嘉男さんに伺いました。

『時刻表復刻版』ラインナップ
大正14年の創刊号から、青函トンネルが開通した1988年3月号まで、鉄道ファン注目の9冊を配信中。

時刻表復刻版のみどころ

時刻表復刻版 9巻セット

JTBパブリッシング(著), JTBパブリッシング

通常価格10,800 円(税込)
キャンペーン価格9,800 円(税込)

 時刻表復刻版は現在のところ全部で9点。1925(大正14)年4月の創刊号から、青函トンネル・瀬戸大橋開通の1988(昭和63)年3月号までのラインナップ。これだけの年代の差がありながら、どれを見ても違和感があまりないのは、創刊号からすでに時刻はアラビア数字横書きで、始発から終電まで時間の経過とともに左から右へ列車が並んでいること。実はJTB時刻表が創刊されるまでの時刻表は、列車の時刻が漢数字で縦書き、右から左へ列車が配列されていた。しかしJTB時刻表(当時の汽車時間表)は創刊時から現在の時刻表と同じ体裁となっており、また必要な線区を索引地図から探すなど、今と同じ使い方が確立していたのであった。さらに誌面に記号を用いたのも初めての試み。今も使われている駅弁販売駅や、ほんの少し前まで使われていた洗面所設置駅や赤帽のいる駅などの記号が創刊号から使われている。
 復刻版時刻表を見るときのもう一つの楽しみは、本文中や裏表紙などに掲載されている広告。今に歴史を連ねる老舗企業もある一方、懐かしの企業名や商品名もあり、それを眺めているだけでも楽しくなる。広告であるだけにキャッチフレーズなども掲げられており、中には現在にも通じる秀逸なものもある。
 ここで時の話題を一つ。先日、上野と青森とを結ぶブルートレイン「あけぼの」が廃止され、大きな話題となったが、かつてブルートレインは全国的に走っていた。1958(昭和33)年の特急「あさかぜ」(東京―博多)を元祖として、経済の発展、需要の拡大とともにダイヤ改正のたびに本数を増やしていった。1975(昭和50)年3月ダイヤ改正から1978(昭和53)年10月ダイヤ改正の間が黄金時代で、ピークには寝台特急の本数は全部で39往復(うち電車寝台は10往復)にもなり、このほかブルートレインの車両で運行されていた夜行急行列車も6往復が走っていた(1978年10月ダイヤ改正前夜の時点)。1975年3月といえば山陽新幹線が博多まで開業した時であり、山陽~九州間の列車を中心にブルートレインが大幅に削減された時であるが、それら余剰となった車両を使用して各地に新たな系統の列車が運転開始され、その後夜行列車の減量改正といわれる1978年10月ダイヤ改正までがピークとなっていたのであった。特急列車以外の急行や普通列車でも今では信じられないほどの夜行列車が走っており、当時、もちろん夜行高速バスはほとんどなく、夜行での移動が現代では様変わりしていることが読み取れるのである。

元JTB時刻表編集長 木村 嘉男


木村嘉男

プロフィール

元JTB時刻表編集長
木村嘉男さん

1955年東京・五反田生まれ。JTBの支店勤務を経て1983年から出版部門へ。以後トータルで約20年間時刻表編集に携わり1997年と2000年~2006年に時刻表編集長。 現在はキャンブックスやこども絵本をはじめ、おもに鉄道関係の書籍を製作している。国鉄時代の時刻表も編集するなど、経験の長さから「時刻表の生き字引」と言われることも。個人的にはJR全線走破済のいわゆる「乗り鉄」。

1925年
  • JTB時刻表の創刊号!「汽車時間表」

    時刻表復刻版 1925年4月号

    JTBパブリッシング(著), JTBパブリッシング

    通常価格1,500 円(税込) → キャンペーン価格1,300 円(税込)

    鉄道省運輸局編纂の『汽車時間表』1925年(大正14年)4月号全ページを収録。今のJTB時刻表の創刊号です。『汽車時間表』は、鉄道省の部内業務用『列車時刻表』を翻刻販売するという形で創刊されました。当時は駅待合室などに常備されていたようで、旅行者のあいだからぜひ一般向けにも販売してほしいという声が高まり、創刊に至ったといわれています。今となっては当たり前のように思えますが、「算用数字」・「左横書き」の採用、「記号」を用いて弁当販売駅・赤帽所在駅などを一目でわかるようにするなど、当時としてはかなり画期的な紙面作りをしています。まだ山手線が環状線ではない時代。汽車がどのような路線を、どのようなダイヤで走っていたのか、ぜひ当時に思いを馳せながらお楽しみください。

1961年
  • 急行倍増・特急3倍増! さんろくとお白紙大改正号

    時刻表復刻版 1961年10月号

    JTBパブリッシング(著), JTBパブリッシング

    通常価格1,500 円(税込) → キャンペーン価格1,300 円(税込)

    後に「さんろくとお」と呼ばれる10月1日のダイヤ大改正を掲載しています。急行倍増・特急3倍増と呼ばれ、この改正により全国に特急網が形成されました。全国の特急が18本から52本、急行が126本から226本、準急が400本から448本と大増発されています。1964年(昭和39)年10月1日東海道新幹線開業の前では、最大のダイヤ改正でした。この頃から特急列車は特別な存在ではなくなり、料金さえ払えば誰もが利用できる大衆列車としての道を歩み始めました。当時の定価は150円。

1964年
  • 東海道新幹線開業直前号!

    時刻表復刻版 1964年9月号

    JTBパブリッシング(著), JTBパブリッシング

    通常価格1,500 円(税込) → キャンペーン価格1,300 円(税込)

    同年10月1日の東海道新幹線開業直前号です。夢の超特急に東京オリンピックと、世紀の大イベントを間近に控え、にわかに沸き立つ当時の様子が紙面の端々にうかがえます。また、東海道本線の華やかな列車群を掲載した最後の号になります。特急「第1・第2こだま」「第1・第2つばめ」「ひびき」「はと」など、東海道線の昼行特急は翌月には新幹線にその使命を譲り全部廃止となります。表紙には特急あさかぜ。当時の定価は150円。

1968年
1975年
  • 東京-博多間が新幹線で結ばれ、最速6時間56分で運行されるように

    時刻表復刻版 1975年3月号

    JTBパブリッシング(著), JTBパブリッシング

    通常価格1,500 円(税込) → キャンペーン価格1,300 円(税込)

    山陽新幹線岡山-博多間が開業した時の時刻表です。東京-博多間が新幹線で結ばれ、今日に至るまでの大動脈を形成しました。 東京-博多間を運行するひかりには、新大阪以西、岡山・広島・小倉に停車する「Wひかり」と、新大阪以西、新神戸・姫路および岡山以西各駅に停車する「Aひかり」の2種類がありました。 「Wひかり」は最速6時間56分で東京-博多間を結びました。 今は懐かしい0系新幹線が、富士山をバックにずらりと並ぶ表紙も印象的で、新幹線時代を象徴しています。当時の定価は400円。

1978年
  • 「ごおさんとお」白紙改正の時刻表

    時刻表復刻版 1978年10月号

    JTBパブリッシング(著), JTBパブリッシング

    通常価格1,500 円(税込) → キャンペーン価格1,300 円(税込)

    「ごおさんとお」の愛称で呼ばれるダイヤ大改正を掲載しています。名表紙といわれた上野駅でアメをなめる女の子の表紙が話題となった号でもあります。和歌山-新宮間が電化された紀勢本線に、振子型特急電車381系「くろしお」を9往復設定したのをはじめ、各地に特急が新設・増発されました。電車特急には絵入りのヘッドマークが登場し、人気を博しました。また、ごおさんとお改正から列車愛称名の号数の付け方が、新幹線と同様の下り奇数、上り偶数というルールに変わりました。当時の定価は500円。

1986年
  • 国鉄最後のダイヤ改正号

    時刻表復刻版 1986年11月号

    JTBパブリッシング(著), JTBパブリッシング

    通常価格1,500 円(税込) → キャンペーン価格1,300 円(税込)

    翌年4月に民営化を控えた、国鉄最後のダイヤ改正が行われた時の時刻表です。この改正には「明日へ 便利レール、新ダイヤ」というキャッチフレーズがつけられ、民営化に向けた準備が着々と進められていたことが伺えます。具体的には新幹線・特急電車の増発・高速化での都市間輸送の強化、ローカル列車の増発・等間隔化による効率化・利便性の向上が図られました。東海道新幹線が最高速度を210km/hから220km/hにあげ、東京-大阪間で12分、東京-博多間で29分移動時間が短縮されました。当時ニューモデル車と呼ばれていた100系新幹線がこの改正から本格導入され、本誌でも表紙を飾っている他、2ページの特集も組まれ大々的に取り上げられています。

1988年
  • 青函トンネル開通時の時刻表

    時刻表復刻版 1988年3月号

    JTBパブリッシング(著), JTBパブリッシング

    通常価格1,500 円(税込) → キャンペーン価格1,300 円(税込)

    青函トンネルが開通し、「津軽海峡線」が開業した時の時刻表です。北海道と本州が鉄道で結ばれました。また、これに伴い終航となった「青函連絡船」の最終運行日ダイヤも掲載されています。2つのダイヤが同時に掲載されている大変貴重な号となりました。また、翌月4月10日に開業する瀬戸大橋線のダイヤも掲載されています。この青函トンネル・瀬戸大橋の開通により、全国のJR路線がすべて鉄道で結ばれ、「レールが結ぶ、一本列島」のキャッチコピーが用いられました。