共同体のかたち イメージと人々の存在をめぐって
菅香子(著)
/講談社選書メチエ
作品情報
グローバル市場経済の秩序が政治に優先されるなか、人間は国民国家内部では表象されえず、市場の「リソース」となる。一方でそれと同期して現れる「エクスポジション」と呼ぶべきアート群。共同性を表象する効果を担ったイメージ(像)は失われたのか。結びつきの根拠が揺らいでいる状況のなか、共同体はどこに見出せるのか。アートの機能とナンシー、アガンベンなどの思想から、人間と共同性の関係を考察。
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商品情報
- 著者
- 菅香子
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社選書メチエ
- 書籍発売日
- 2017.02.10
- Reader Store発売日
- 2017.02.24
- ファイルサイズ
- 0.4MB
- ページ数
- 240ページ
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この作品のレビュー
平均 5.0 (3件のレビュー)
-
9
13
16 ☆
27 ルイ・マラン『王の肖像』
39 ルネサンス 肖像の民主化
40 ☆
46 リオタール
48 パノフスキー
67 マネ以前・以後
81 美術館と作品の関係 ベンヤミン
92 ベ…ンヤミン 遊戯空間☆
94 シュミット
99 アドルノ
102 アーレント
104 リオタール
106 ☆
109 ☆
124 ☆
131 ☆
140 ナンシー
150 アガンベン
182☆続きを読む投稿日:2023.06.01
部分、部分はものすごくおもしろい。
でも全体像となると、なんというかとっつきにくい。
だから、4点でも5点でもなく、4.5点っていうのが本音ところ。
とっつきにくさの原因は、たぶん、僕が読者としてあ…まり想定されていないところからくるような気がする。
「お呼びでない? こりゃまた失礼いたしました!」と言って逃げ出したくなるような気にさせるのだ。
ではなぜ、僕はそのような気分になってしまうのか。部分、部分では本書に引き込まれているにも関わらず、である。
❝作品を「展示」するということは近代において特徴的な美術の展示の仕方だ。だが、あるときから「エクスポジション」は作品の制作そのもののうちに取り込まれていったようだ❞(本書の「結び」より引用)
僕の「お呼びでない」感は、ひとえにこの「エクスポジション」というカタカナ語にあるように思われる。
この「エクスポジション」は筆者の論を支えるもっとも重要なキーワードなのだけれど、僕の中で「エクスポジション」はとうとう「えくすぽじしょん」という音のままで終わってしまった。
英語そのものの意味内容は残念ながら僕の語彙力にはなく、また熟語や和語に置き換えるようなことも最後までできなかった。
もちろん、本書ではこの概念についての定義もあるし、「呈示」や「露呈」という熟語と近しい意味で使用されていることくらいは分かるのだが、それがなんというか、すっきり落ちてこない。
だから「エクスポジション」というキーワードが出てくるたびに、読みのリズムが中断される。没頭していたものが邪魔されてしまう。
この邪魔者感こそが「お呼びでない」という感覚を形成させるものなのだろう。
芸術系の論文では常識的な言葉なのかもしれないけれど、素人にはその多用が一番しんどかったなあ。
なお、「エクスポジション」は「あとがき」において「さらされること」と言い換えられている。これならもう少し親しみ深く読めたような気がする。続きを読む投稿日:2019.12.14
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