【感想】天空の翼 地上の星

中村ふみ, 六七質 / 講談社X文庫
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
1
4
3
0
0
  • 大当たりでした

    中華風ファンタジーで物語冒頭、国を追われた王が自国に戻り陰謀に巻き込まれるお話です。
    色々な経験を経て絶望し廃れた主人公ですが根底に人の命を大切にする優しさや王としての自覚を無意識に持ち合わせているのがとても魅力的でした。
    お供の天の使いも役目や自分自信の意思に悩みながらも主人公に力を貸していき取り返しの付かないことになってしまいますがこれから解決するのか気になります。
    最初から最後まで楽しめました。
    次巻も期待大です。
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    投稿日:2017.04.23

ブクログレビュー

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  • sari

    sari

    図書館本。
    中華風ファンタジー。
    4国にそれぞれ天に選ばれた王がおり、王は天令によって玉を与えられることで正式な王と認めれられる。これは迎玉という。
    天は人の世に関わらない。

    今作はその一国の若い王を巡るお話。
    絵付きでイメージがつきやすい。かの有名な十二国記に似ている内容ではあるけれど…比較的に読みやすいし、トントン話が進む。ので途中で飽きはしないが先がなんとなく読めます。
    文学的な意味では十二国記のほうが奥が深いような気もする。
    軽く読むならこちら、もっと深くファンタジー読むなら12国記なのかな。私はこちらの方が好きかな〜

    中村先生は大国主命と少彦名命の2人をモデルにしたと書いていて、なるほどと思った。
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    投稿日:2022.08.20

  • yo-5h1n

    yo-5h1n

    このレビューはネタバレを含みます

    その昔、天が王の証として四つの玉を与え、地上に四つの王国が生まれた。
    【天下四国】を舞台にした中華風ファンタジー。

    そのうちのひとつ、南の徐国の王は、反乱軍に攻め滅ぼされる間際に譲位の儀式を行った。
    優れた資質を持つ幼い王太子・寿白は、天の使いである天令の立ち合いのもと、王の証・王玉をその胸の内におさめ、徐王となって王都を脱出。
    苦難の末、生き延びるため飛牙と名を変え、口八丁手八丁の優男となった寿白は、徐に戻ってきた。
    “王の務めを果たさないのなら王玉を天に返せ”と主張する天令・那兪を伴い、荒れ果てた王都へ向かう。


    『裏閻魔』が良かったので、おぉ、こんなの書いてたんだ!と喜んで手に取った。
    中華風ファンタジーといえば『十二国記』や『彩雲国物語』などの傑作が既にあるので、新鮮味は正直それほどでもないが…
    飛牙をはじめ、堕天令の那兪、黒翼仙となった裏雲たちの、それぞれの思いに囚われ、思い悩みまくるキャラクターには魅力がある。
    これから他の三つの国を巡る旅の物語になるのだろうけれど、国ごとの特色や飛牙の持つ獣心掌握術が物語の中でもっと活きてきたら、面白くなってくるかも。

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    投稿日:2021.03.28

  • 読生

    読生

    天は意思。実体のないもの。
    だけど天令は実体を持つ。
    実体を持ってしまった以上は、天と同じ存在ではいられない、自らの意思を持っているのだから。
    それは、王も、そしてその忠実な臣下も同じ。
    自分に与えられた役割を理解していても、行動するのは自らの意思。
    迷いもする、ブレもする。
    だけどただひとつ。
    それぞれがそれぞれに精一杯生きる中で行った選択であることは間違いがない。
    弟さんに天の祝福あれ。
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    投稿日:2019.10.20

  • 愛ゆ

    愛ゆ

    十二国記と似ている。とあったので読みました。
    むしろ十二国記という言葉がなければ読まなかったのではないか――と思います。
    似ていると言われれば似ているが、違うと言われれば違う。
    ファンタジーって結局どれも根本は変わらないので、どのファンタジーも似たり寄ったりになってしまうものなのかなと思うので特に問題ないかな、と思います。雰囲気が似ている――だからなんなの?面白ければよくない。って思いました。
    でも、読んでみて、パクリとは違うと思います。主人公は四巻ずっと変わらないし、一人が四つの国を見て回るという形なので、十二国記と言われると肩透かしを食らうと思います。
    国があって、天があって、王がいる。そして地図。作り込まれていれば何でも十二国記かと言われると、ちょっと違うかな、と。これはこれで面白かったです。最後の決断が個人的に気に食わなかったので★4です。実際には3.8といったところかな。
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    投稿日:2019.02.26

  • milci

    milci

    色々と意見はあるけど、読んでみて損はないと思う。

    確かに最初の地図はちょっといただけない。王と天令っていうのもたしかに某小説を想起させる。

    けれども既刊の本3冊を読んだ感想としては途中からは全く気にならず別の小説として楽しめました。
    一巻を読んでもういいや、っていうのは勿体無いかと。1巻よりも2・3巻が面白かったので。
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    投稿日:2018.03.15

  • Persimmon

    Persimmon

    王の証の「玉」とか、宝を体内に宿すとか、まるで「蒼穹の昴」か「精霊の守り人」かと思ってしまった。

    那兪と飛牙の今後も気になるが、裏雲がそれにどうかかわって来るのか楽しみ。

    投稿日:2018.01.12

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