【感想】レキシントンの幽霊

村上春樹 / 文春文庫
(317件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
58
120
92
11
0
  • 『唇のあいだからのぞいた白い歯が・・・、』この・・・の文章は?衝撃です!

    誕生日が同じというところからの、初めての作品です。
    少し「食わず嫌い」的な感じを持ってしまっていたので・・・。しかし、この件は払拭されました。
    『・・・のような(に)・・・』
    いくつものこの表現方法は、ならではの表現方法であると思います。
    これは、私の貧しい想像力を、より大きくより近づけてくれる存在でした。
    丁寧でわかり易く、その分スッとカラダにに入ってくるようで、面白さも怖さも気持ち悪さも倍増です。
    でも、何かわからないけどツルンと抜け落ちて、どこかへ行ってしまうような虚無感も、余韻として味わいました。
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    投稿日:2017.04.19

  • 短編も面白い!

    村上春樹の長編は何冊か読んでいたので、短編はどうなのだろうかと思って読んでみた。結果は、面白いの一言。これは、長編より面白いんじゃないか?

    投稿日:2016.10.20

ブクログレビュー

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  • しんめん

    しんめん


    作者の短編集読み漏らし②
    ボリュームは200p弱だが、どの作品もかなりヘヴィーで読後に陰鬱なしこりが残る。
    また全体的に示唆的で、作者の価値観・物の捉え方に対する提示がなされ、意外と他作にはない色合いを持つ。
    コンセプチュアルとも言えるし、執筆当時の作者の心情にも思いを馳せれる、とても充実した内容だった。
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    投稿日:2024.04.04

  • 喜一

    喜一

    ただ「読む」だけではどれも抽象的な話の短編集。
    読み終えてからネットで様々な人の考察を読むと、小説の楽しみ方、ハルキストの読解力の高さ、そして自分の想像力の浅さを痛感する。

    村上春樹の作品は、登場人物の想像で繰り広げられるファンタジー、のような作品が多い気がする。だから親近感を抱くことができるし、現実の世界に希望を抱ける。

    短編集のような毎日を多角的に、想像力豊かに過ごしてみようと思った。何かが変わるわけでなくとも。
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    投稿日:2024.03.20

  • 1699398番目の読書家

    1699398番目の読書家

    恐怖はたしかにそこにあります。・・・・・それは様々なかたちをとって現れ、ときとして私たちの存在を圧倒します。しかしなによりも怖いのは、その恐怖に背中を向け、目を閉じてしまうことです。そうすることによって、私たちは自分の中にあるいちばん重要なものを、何かに譲り渡してしまうことになります。私の場合にはそれは波でした

    やけにリアル
    トニー滝谷が個人的に一番村上春樹感を感じて好きだったな。上の波の話、7番目の男もリアルさとノスタルジーを感じて感情移入した。
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    投稿日:2024.02.27

  • yamaga

    yamaga

    このレビューはネタバレを含みます

    『レキシントンの幽霊』意味深な言葉にやられる、近しい人の死の後こんこんと眠り続け起きると心理がわかった的なところも。『緑色の獣』女のいない男にも通づるテーマかなと。『沈黙』とても引き込まれた、大沢さんの正直さや語りに引き込まれた、ボクシングを気に入った理由のひとつは深みがあるから、深みを理解する行為、深みでは孤独、同級生との睨み合いで深みの存在を理解する、トラウマとともに。『氷男』巧みな比喩、氷的性質を持つものに精通しているが自身は透明、最期は主人公も氷男に侵されていくところがいい。『トニー滝谷』ネズミ三部作のような過程を過ぎて中年で孤独に気づく男の話、滝谷省三郎は沈黙で出てくる要領がいいだけの人間を思い浮かべられる、なんか昔話みたい、結局最後は孤独になりましためでたしめでたし。『七番目の男』独白会のようなものか、最後の文章が印象的で人は誰しも立ち向かう壁のようなものがあるのだと、それは恐怖であったり夢であったりもすると思う、Kくんが波の中でカプセルの中に入ってるように見えたことは非現実的だけどリアルなつまりシュルレアリスティックに感じて印象的だった。『めくらやなぎと、眠る女』記憶と現実について、冒頭の描写が好き、ラストは怖さを感じる、この作品だけ独立した感じがする。

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    投稿日:2024.02.26

  • MIKI

    MIKI

    短編集。
    「めくらやなぎと、眠る女」は、アニメ映画化されるものとは別の、こちらは短い版のようです。

    村上春樹の作品は、長編よりどちらかというと短編やエッセイばかり読んでいる。
    短編は、長編よりも物語は入り組んでおらず、不思議な物語の世界観に没入しやすい。

    読後は、なんだかフワフワしていたり、ソワソワしていたりして、これはもう、特別な感じです。
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    投稿日:2024.01.15

  • ほんのむし100

    ほんのむし100

    久しぶりな村上春樹
    明瞭な文体で読みやすい
    どの短編も良かったけど
    「沈黙」が良かった

    ブックオフにて購入

    投稿日:2024.01.11

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