【感想】お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力……はこう「動いた」

大村大次郎 / KADOKAWA
(86件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
31
37
8
1
0
  • 歴史が好きならおススメ。

    世界の歴史を経済的な側面から見てみようという本だが、非常に面白かった。

    よくしられた世界史的な事件の裏にも経済的な事情があったということが多く、それを知ることによって歴史への理解が深まる感じがした。

    これ一冊を読むだけでグーンと世界史が面白くなるだろう。買って悔いのない一冊だった。
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    投稿日:2016.03.09

  • 国家とは経済である!

    歴史の流れをお金の流れから解説した本だが、これは分かり易い! 

    どうして政権が転覆するのか? それは少数の人間に富が集中し、不平等な状態になったから、
    なぜ戦争が起こるのか? それは経済の主導権を争うから

    イデオロギーやら民族主義やらのきれいごとを取り払うと、経済という本音と真実が見えてくる! 勘違いしてはいけないが、経済とは金集めのことではない! 人々の日々の小さな暮らしの集合体であり、それが守れない政権は当然転覆するのだ! 果たして、今の日本はどうだろう?

    姉妹編の日本史版もとっても面白いので必読です。
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    投稿日:2017.03.07

  • タックスヘイブンが存在する現在は?

    中央集権的な権力が、直接、比較的低率で公平な徴税を行った場合に、社会や経済の発展が認められるという基本的コンセプトに基づいて、初期のイスラム世界、革命前のフランスなどを例に、歴史が記述されています。国税庁OBらしいコンセプトで、かなり納得がゆく例が多いと感じました。drは、タックスヘイブンが存在する現在の世界はというと・・・・・。続きを読む

    投稿日:2016.05.13

ブクログレビュー

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  • micheleno13

    micheleno13

    国家衰退や、戦争発端には共通の原因があることを学んだ
    世界史は先行してなかったが、教科書に書いてあることを別の視点で見ると違った受け取り方になることを学んだ

    投稿日:2024.03.05

  • つくる

    つくる

    国が落ちぶれていくのは税を特権階級が取り過ぎてから。

    そして資本家階級がタックスヘイブンで今、還元しなくなっている話しは面白い。

    投稿日:2024.02.17

  • とっくり

    とっくり

    ザッと一気通貫に読み進められる読みやすさと面白さ

    内容自体は財政の事情を念頭に歴史を違った視点で読み解いていくもの。
    最後に現在の飽和資本主義に警鐘を鳴らしている
    その結論に行きつくのは本の内容からみて整合的で腑に落ちる続きを読む

    投稿日:2024.01.24

  • honmusubi

    honmusubi

    世界の歴史を、お金の観点から紐解いている。こういう視点で見ると歴史の流れが、腹落ちしやすいように感じた。学生時代に知りたかった内容。

    歴史を大きな枠組みで見ると、イギリス(だけではないが)をはじめ各国、他国でやりたい放題やってきたのだなという印象を持った。

    第二次世界大戦では敗戦国ではなく戦勝国も、連鎖的に植民地の反乱という痛手を負ったというのも、なるほどと感じた。

    「共産主義では、不必要だと思われる仕事でも計画通りに仕事することが求められ、現場の創意工夫が反映されないシステムであり、無駄な経済システムである」という部分に、筆者の実感がこもっていた。

    安定した国家には、中央集権制度、満遍なく税を徴収するシステムが欠かせないといった政治家的な視点を得られた。

    ケインズの提唱した国際決済通貨を採用していたら、
    一体、世界はどうなっていたのだろうと思いを馳せた。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.22

  • Youskey

    Youskey

    元国税官僚の著者による、徴税システムから世界の歴史を紐解く面白い試みであった。
    封建的な徴税請負人制は国の滅亡に必至であることなど、徴税システムに関し日本も含め古今東西恒久的な法則があることを主張している。
    第一次大戦以降は貿易や国家間決済に題目を移し、ケインズの「バンコール」構想を紹介しつつドルを主軸通貨とすることの不自然さを説いている。
    末尾で、タックスヘイブンの台頭による各国の徴税システムの歪みを指摘し、「現代はフランス革命前夜に似ている」と説く。本著は2015年の執筆で、それ以降パナマ文書の流出等を契機として是正が図られているところである。世界的な徴税システムが変化しつつある現況において、著者の最新作にも当たりたい。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.03

  • みろ

    みろ

    だだ世界史を勉強するよりよっぽど分かりやすいと思いました。
    地理と経済と歴史全部絡めて世界年表作ったらとっても楽しいことになるのではないかと思います。
    こんな自由研究したかったなー

    投稿日:2023.08.02

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