【感想】2.43清陰高校男子バレー部 2

壁井ユカコ / 集英社文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
8
5
1
1
0
  • 涼しい風が吹き抜けるような

    この第2巻には、第4~5話とエピローグが収録されています。もともと単行本1冊だったのを文庫2冊に分けているので、なるべく1巻から順にどうぞ。
    今回はほとんど最初から最後まで、黒羽&灰島の1年コンビにスポットが当てられています。4話は部の夏合宿(会場は学校)のあれこれ、5話は灰島が過去の事件と向き合う話。個人的には、ヘタレだった黒羽が灰島を支えられるまでに成長していく様子が印象に残りました。ツンツンキャラの灰島も、可愛く思える場面がいくつかあったり……。
    これまで登場したほかのキャラたちも、2人の物語を脇から固める形で活躍しています。この巻でさらに好きになったのは小田&青木の主将・副主将コンビ。1年の2人とは一味違う落ち着いた信頼関係が素敵だなあ、と思いました。
    涼風にも似た、爽やかな読後感も魅力です。
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    投稿日:2015.08.29

ブクログレビュー

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  • 寒空につけ

    寒空につけ

    主人公となる二人の凹凸コンビネーションがすごく素敵です。
    人間模様が描かれていたり、わかりやすいスポーツ用語解説など、スポーツ小説にしては、とても読みやすく、初心者でもスイスイ読める、お気に入りの作品です。続きを読む

    投稿日:2022.09.11

  • towa

    towa

    章題「漂流ユニチカ」からの「スタンド・バイ・ミー」。過去のトラウマと噛み合わない歯車を抱えたまま、電車に飛び乗る二人に胸が高鳴りました。
    ユニチカはまさに、ボーイミーツボーイから始まる物語ですね。
    反対だからこそ互いに惹かれ合う、そんな二人の足並みが揃ったときに一体どんな未来が待っているんでしょうか。予感と期待に満ちた“終わり”でした。
    そして脇を固めた登場人物たちの厚み。作品世界の周縁を無限に広げていってくれます。
    彼らが織り成すSecond seasonが待ち遠しい。
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    投稿日:2021.12.31

  • るい

    るい

    この青さは大好きです。
    一つの高校の、一つの部活の
    チームメイトが作られて始動する感じ。
    やっぱりこういう青春物語は、
    学生の頃から今も変わらず好きなんだな〜
    これから!って時に雲行きが怪しくなって、
    なかなかうまく進まない清陰高校バレー部だけど
    やっと色々なことがリセットされた感じ。
    次は、代表決定戦編!
    また近いうちにユニチカの活躍を読むぞ!!
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    投稿日:2021.08.13

  • quatorze

    quatorze

    このレビューはネタバレを含みます

    合宿から秋大へ。ようやくメンバーが揃い、黒羽と灰島の気持ちも通いあったかと思いきや、また清陰バレー部に事件が起きる。暴力事件への関与を疑われた黒羽は一切を語らず、苛立った灰島と、売り言葉に買い言葉で二人は東京に向かう。中学生の灰島に何があったのか。バレーがやりたいはずの黒羽がひたすら黙秘を貫く理由は。

    お互いに不器用だな、という印象。本気だからこそ、曲げられないところがある。そして、意外と単純。黒羽と灰島だけでなく、男子バレー部のメンバーは、大体がそうなんだろう。

    中学時代の真相は、思ったよりもしょうもない。しかし、灰島に大きなトラウマを植えつけていた。誰かにとっては大変なことでも、誰かにとってはほんの軽い気持ち。それはどんなことにも言える。病室にやってきた吉野が指摘したように、灰島にとってバレーはすべてだから、今までもこれからも、バレーに関わることは些事では済まない。まるで呪いの予言のような。

    また、基本的に温厚で、ボンボンで、流されやすいように思っていた黒羽に、荒れていた従兄弟のような凄みが垣間見える一面があったことに驚く。エースにふさわしい素質かもしれないし、さらなる波乱を呼ぶポイントかもしれない。

    どんな事態にも揺るがない三年生の絆と、結構頼りになりそうな二年生たちがいい。末森に関することだと豹変する棺野も。

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    投稿日:2021.03.20

  • もん

    もん

    どういう風にボールが動いているのか、その光景が文章だけで読者に伝わるのは、著者である壁井さんの力と言えるだろう。

    認めるところは認める灰島、欲張りな黒羽… このコンビを応援し続けたい。

    投稿日:2021.03.14

  • おびのり

    おびのり

    若き日にすれ違いって、沢山あったんだろうなと、思えた第二巻。棺野くん推し。ネーミングは作者の遊び心かなあ。

    投稿日:2021.01.30

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