【感想】アルスラーン戦記(1)

荒川弘, 田中芳樹 / 別冊少年マガジン
(122件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
40
44
24
0
1
  • 100点満点のものがたり導入

    鋼の錬金術師ファンとしては、荒川弘のファンタジー作品というだけでも、ワクワクしますが、原作があの田中芳樹さんということで、面白くないわけがありません。

    この1巻は、主人公アルスラーン王子の暮らしぶりから、初陣で厳しい現実に叩き落とされるまでが描かれ、これから始まる波乱の序章的な内容。自然と登場人物も多くなりますが、少ないページ数の中でもそれぞれの人物の個性を鮮烈に印象づける手腕はさすが。

    シリアスな展開の中に時折見せるギャグ要素が荒川作品の魅力ですが、アルスラーン戦記でも今後でてくるのでしょうか?これから描かれるアルスラーン王子の成長が楽しみです。
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    投稿日:2014.04.08

  • 荒川版「アルスラーン戦記」開幕

    第一話が荒川さんのオリジナル前日譚である等、コミカライズにあたって原作を更に磨き上げる工夫があって導入からすでに面白い。
    映画版のキャラクターデザインが記憶にあるので、最初こそキャラの識別に戸惑ったものの、これは読み進めるうちに馴染めるはず。
    1巻は主要人物がほとんど出そろってない序章なので、2巻以降も各キャラクターがどう描かれるか楽しみ。
    これを切っ掛けに原作小説も電子書籍でリリースされるととても嬉しいのですが……。
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    投稿日:2014.04.09

  • 親子の確執(あるいは和解)の物語でもある。『鋼の錬金術師』も『銀の匙』もそれは同様で、なるほどだからこそ荒川はこの物語に強く惹かれているのかもしれない。

    僕が最初に『アルスラーン戦記』を買ったのは、たしか高校生の頃だった。角川文庫からの書き下ろしで、表紙は天野喜孝。当時は平井和正の『幻魔大戦』や栗本薫の『グイン・サーガ』といった大長編ファンタジーが流行していたから、『銀河英雄伝説』シリーズでスペースオペラを手がけていた田中芳樹の『アルスラーン戦記』は、まさに満を持しての登場という印象だった。あの田中芳樹がファンタジーを書く。それだけでずいぶんと興奮したものである。ただ、なかなか続巻が出ない。刊行当初はそれでも年に2巻ぐらいのペースだったと思うが、徐々にそれも怪しくなってきて、ついには僕のほうが根負けしてしまった。以来、気にはかけていたものの、未読のままとなっていた。

    だからこのたび、荒川弘の手によってコミカライズされたことはとても嬉しい。原作のほうは天野喜孝のイラストのイメージと、序盤の王都滅亡というシチュエーションのせいか、どうにも暗いイメージがつきまとっていたが(あくまで個人の感想です)、荒川の描くアルスラーン王子は、頼りないけども、まっすぐでとても清々しい。原作のアルスラーンだって、性格的にはもちろん同じなのだけども、ずいぶんと印象が違う。それはひとえに、荒川がすでにこの物語を自家薬籠中の物としているからだろう。時折ギャグっぽいシーンも挟まれていて、なるほどこれはまごうことなき「荒川ワールド」である。

    さらに巻末には荒川と田中との対談も収録されていて、こちらも読みごたえがあった。両者の創作人生のきっかけや、物語設定の裏話(ペルシャを舞台としていたとは、まったく知らなかった)、原作との違い(今回のコミック版では、原作の前日譚が第一話として描かれている)など、いやがうえにも続刊を期待させる内容となっていて、今から待ち遠しい。よくよく考えれば、『アルスラーン戦記』は親子の確執(あるいは和解)の物語でもある。『鋼の錬金術師』も『銀の匙』もそれは同様で、なるほどだからこそ荒川はこの物語に強く惹かれているのかもしれない。
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    投稿日:2014.05.03

  • 荒川弘ならではのアルスラーン戦記に期待

    アルスラーン戦記は原作である小説をこれでもかというほど何度も読み返しています。それだけに頭の中でガッチリとイメージが固まっているため、 話のテンポや間が若干速いと感じる部分あったり、 キャラクターデザインにとんでもなく違和感があったりと、非常に私的な戸惑いがありましたが、2巻まで読んで徐々に慣れてきました。

    今のところキャラクターデザイン以外は、ストーリー、台詞などはほぼ原作通りです。それだけに1巻最初のオリジナル部分が今後どうストーリーに影響してくるのか楽しみでたまりません。

    是非とも荒川弘ならではのアルスラーン戦記を展開してもらい、新鮮な驚きを期待したいところです。
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    投稿日:2014.05.09

  • この2人の作品が、面白くならないわけがない。

    荒川弘×田中芳樹。
    あぁ、なんてことだ。大好きなコミック作家と、初めて読んだ長編小説の作家さんのタッグだなんて。
    これだけでもう買わなきゃフラグが立ってしまうではないか。ジュルリ
    別マガでの連載開始から、まだかまだかと待ちわびた作品。
    しかもしかも巻末に、荒川さんと田中さんとの対談が入っているじゃないか!
    本編とともに、じっくり読もう!!
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    投稿日:2014.04.09

  • 田中芳樹×荒川弘=面白い

    角川文庫「アルスラーン戦記」で原作を読んだファンとしては、荒川弘のマンガはとても気になり購入しました。
    原作の、ダリューンの強さ!、ナルサスの知略!がうまく表現されて安心しました。
    今後は、荒川弘の独自の展開があるのか?ないのか?楽しみです~♪続きを読む

    投稿日:2015.04.01

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ブクログレビュー

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  • michel723

    michel723

    アニメを途中まで見ていたけれど、
    原作を初めて読む!
    閉店するTSUTAYAで16巻まで大人買い。

    荒川弘、実に絵がうまい。
    そして物語の紡ぎ方が、
    ワクワクして仕方ない。

    ヤシャスィーン!!

    投稿日:2023.02.16

  • sakopy

    sakopy

    このレビューはネタバレを含みます

    前日譚から始まるのが良いです。
    こんな時間もあったんですよね
    戦争の時代だけでなく
    平和だけではなく
    どこか不穏で
    どこかに事件はあるのだけど
    そんな時間があったことは忘れない
    14歳になっているということは
    その年になるまで過ごしてきた時間と場所があったという
    当たり前のことを意識します
    また原作を再読したくなります

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.08.03

  • kappappa14

    kappappa14

    原作も絶対面白いんだろうなーという感想と、
    荒川さんの絵だから読み続けられるなという感想。
    顔とか表情の描き分けがほんと綺麗。

    投稿日:2022.01.18

  • tsukasa26

    tsukasa26

    何故そこまで異教徒を憎む? 大陸公路の安寧は 捻くれ者故我々惨めな敗残者を拒みはしません 下手の横好き まさかのジャガイモ算 作品の背景になっているペルシャの資料が少なくて 栄華の巷 スペースオペラら書き尽くしたな 隙間産業、ニッチ商法ですね(笑)。 御慧眼です 終点の駅があって、その途中にいくつか大きい停車駅を考えて、間の線路を連載で埋めていく、という作りでした。 続きを読む

    投稿日:2022.01.17

  • Gun

    Gun

    歴史的フィクション超大作。アルスラーン戦記をなぜ今まで読んでこなかったのか後悔する。1話1話の各キャラクターのストーリーが面白いし、策士ナルサスと豪剣ダリューンの人間性が素晴らしすぎる。

    投稿日:2020.01.02

  • ホン・ヨンドル

    ホン・ヨンドル

    このレビューはネタバレを含みます

    国が燃えている…。世界はどれだけ広いのか? 強国「パルス」の王子・アルスラーンは、いまだ何者でもなく、ただ好奇心にあふれていた。「頼りない」「気弱」「器量不足」と言われたアルスラーンが14歳になった時、遠国の異教徒がパルスへ侵攻。アルスラーンは初陣の時を迎える。パルス軍の強さは古今無双。この戦もパルスの圧勝に終わると誰もが信じていた……。奈落へと落ちたアルスラーンの運命!激動の英雄譚、開幕!!(Amazon紹介より)

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    投稿日:2019.12.17

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