【感想】リケジョ!

伊与原新 / 角川文庫
(34件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
3
14
10
3
0
  • まさかのラスト

    物理を専攻するリケジョの律と、リケジョを名乗る小学生理緒ちゃんが、様々な謎を科学的に解明していく短集です。
    1~4章までは人々の感情やストーリーに無理があるのでは?と思う部分が多く、科学用語の羅列に物語が乗っかっている印象が強かったのですが、ラストの5章にまさかの展開が待っていて感動しました。
    理系さんには科学的視点で、そうじゃない方にはストーリーで楽しめる一冊です。

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    投稿日:2014.07.06

  • ほのぼの系推理小説...だけじゃない!

    リケジョに憧れる小学生の理緒と本物のリケジョで、「教授」こと理系女子大生の律、に加え、理緒の運転手の恵人のデコボコ?トリオが織り成す探偵物だ。
    律は、世間のリケジョのイメージそのままの女子大生。リケジョの彼女からすれば、時間にルーズな恵人は、「太陽系第三惑星の一番基本的な習慣すら理解できない」やつになってしまう。
    そんな律と理緒、そのサポートをする恵人で、さまざまな事件を科学的に解決していくという物語である。
    「謎解きはディナーのあとで」のようなノリの気軽に読める、ほのぼの系推理小説でありつつ、ほのかな恋バナもあり、最後にはせつなくも温かい気持ちになれる。シリーズ化を期待したい。お薦め。
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    投稿日:2014.10.06

  • 理系本だけど、気軽に読める秀作

    バリバリの理系の本なのかな?と思いましたが、カジュアルな装丁を見る限り
    気軽に行けそうかな?ということでチョイス。
    予想通り気軽に楽しめる秀作でした。

    投稿日:2014.08.11

  • 理科な面白さがあんまりないかな

    タイトル通り理科系の日常ミステリーです
    表紙のイラストを見間違ったな
    リケジョの女の子とその師である先生なのかなと思ったら
    二人ともリケジョでした

    日常系のミステリーが苦手なので、ちょっとキビシかっ
    しかも理系の話は、たぶんあまり深い話をすると誰もついてこれないと思うのか、
    とっても中途半端な感じで消化不良。
    もっと専門知識がない人も楽しませてくれるとうれしいんだけど
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    投稿日:2017.05.01

  • プチ・プロフェスール

    『プチ・プロフェスール』こちらが変更前のタイトル。
    世界観からすると個人的には『プチ~』の方が好きです。
    一つ一つの話が短い為、事件はあっさり解決。
    時間つぶしにはいいかな程度だったけど、最後のお話には心動かされました。
    伏線がちゃんとちりばめてあったのね。
    続編も読んでみたくなりました。


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    投稿日:2015.07.03

  • お気楽科学ミステリ

    貧乏大学院生の律と科学大好き小学生 里緒の迷コンビが日常の謎を解き明かしていくというお話です。
    堅苦しい科学のお話ではないので、気楽に楽しめました。
    本格ミステリを読みたい方にはちょっと向かないかも。
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    投稿日:2017.06.29

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ブクログレビュー

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  • 借買無 乱読

    借買無 乱読

    理論物理学を専攻する貧乏大学院生の仁科律、いわゆる「リケジョ」と、彼女を『教授』と慕う小学4年生・馬渕理緒が、五つの"事件"を解決してゆく連作短編集。第5章「四○二号室のプロフェスール」で、なぜ律が理緒の家庭教師として採用されたのかが分かり、ハッピーエンドで終わってとても良かった。続きを読む

    投稿日:2023.12.11

  • tikuo

    tikuo

    天体に関する大学院でコペンハーゲンに留学したい律は、個人塾のアルバイトをしながら生活費を稼ぐ。そんなある日、律のもとに驚くべき待遇のアルバイトが舞い込んだ。小学校4年の理緒の家に住み込んで、家庭教師を行うというものである。そんな中、塾でとある墓場に幽霊が出るとの噂を聞き、律と理緒は解決に乗り出す…。

    理系、研究絡みの小説はハズレばかりの法則があるが、これは割と読める作品であった。というのも、作者のバックグラウンドである天体の話だけでなく、物理や化学、生物といった、理系全般に渡る作品になっていたからだろう。だいたいこういうタイトルの作品は、作者のバックグラウンドから出ることができずに、何故か数学だけ、なんて言う話になりがちだ。

    短編4篇?5篇だっけ?
    というのは、各作品の印象の薄さが原因となっている。それぞれの作品はがんばって最初に思いつくトリックを打ち崩すようにトリックを考えてはいるものの、犯人等の人選びに難が多い。その人を犯人にしないほうがいいんじゃない?とか、その程度で殺す?など。

    また、盛り上がり部分のメリハリが少ないため、その解決で良いの?と思わせるものも少なくないし、最後は読者は皆途中で読めているのに、ダラダラと告白の手紙で引っ張ったのは、何だったんだろう?

    印象に残ったのはチシャ猫の話で、その他は事件をあまりあんが得なくて良いし、考えすぎると薄っぺらく感じてしまうものだ。

    でもまあ、理系モノにしては面白かった。ただ、タイトルは「リケジョ何とか」くらいの8文字くらいにしてほしかったな。
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    投稿日:2023.12.10

  • r00shimizu

    r00shimizu

    そそるね!
    理系脳の俺からすれば、フレーズから痺れたわー
    物語の回収作業もバッチリで余韻の残る感じでクールでした。

    投稿日:2023.10.11

  • PEANUTS

    PEANUTS

    科学は全く詳しくないため少し難しく感じた部分もあったが、個々のキャラクターが魅力的で最後の手紙でグッと惹き付けられた。

    科学で日常の謎を解決!のイメージで読み始めたが
    人と人との繋がりもあって良かった。
    コペンハーゲンから帰ってきた話も読んでみたい。
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    投稿日:2023.04.06

  • tomomin♡

    tomomin♡

    面白いのだけれど、ミステリーとしても、ドラマとしても少し物足りなさを感じた。
    登場人物たちにもっと動いて欲しかったし、関係性を深めて欲しかったのかもしれない…

    好きな作家さんなので、他の作品も読み進めたい。続きを読む

    投稿日:2023.02.11

  • shuwacho

    shuwacho

    このレビューはネタバレを含みます

    表紙の印象とは違って、しっかりした?ミステリー。
    来年、コペンハーゲンに留学が決まった院生の律。
    留学費用に悩んだ律に、お金持ちの令嬢、理緒の家庭教師の話が。
    理緒は理科が大好きな小学生で、律を「教授」と呼んで次々と謎解きに律を誘う。

    通称「投げ出し墓」に出没する足の幽霊の正体は。
    大学の説明会にやってきた女子高生のストーカー事件。
    近所で続く猫の不審死と怪しげな行動の少年。
    大学の研究室で起きた殺人事件の犯人は。
    律が幼い頃に病院で出逢った少女の秘密。

    人と距離を置き、華やかな女子に疎外感を感じる律が、理緒や理緒の周りの人々との交流や、事件に巻き込まれて、だんだんと角がとれてくるのが温かい。
    理緒が繰り返し言う「リケジョだからね!」最初は皮肉まじりに苦笑していたのに、だんだんと胸を張っていくような。
    理系あるあるなのかも、というカタカナの難しい説明もあるけれど、言い伝えの昔話、アリス、オズの魔法使い、星の王子さまに絡めて進むので、読みやすく楽しい。

    「悲しくて寂しくてどうしようもないきもちがあっても、毎日ちょっとずつ近くに寄っていって、飼いならすの。そしたら、いつかきっと、そんな気持ちとも仲よくなれる」

    「遠く離れていても、会えなくても、話せなくても、科学は道しるべになる。どんな人にとっても答えが同じになるのが、科学のいいところだからね」

    「リケジョを磨いときなよ!」

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    投稿日:2022.07.30

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