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池上彰 / 講談社現代新書 (208件のレビュー)
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3
自分に置き換えたくなるエッセイ
一冊を通して「教養ってなんだろう」「学ぶ意味ってなんだろう」について池上さんの考えが綴られていますが、同時に読者である自分自身もそれについて考えていかなければならないんだと気付き、はっとさせられます。… 池上さんの体験談を通じて、自身が学ぶことについて色々考えたくなる一冊でした。 勉強の仕方なども載っていますが、他の本とかぶる部分もあったので星3つです。続きを読む
投稿日:2014.07.31
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heruman
2
人が生きていく中での教養の力。学び続ける意味。
教養とは何か。学び続ける意味とは。池上流教養論。難解な文体で読者を煙に巻く事はない。平易な文の中にこそ筆者がかみ砕いた真理がある。
投稿日:2016.11.03
1
今すぐ役立つ学習は、すぐに役立たなくなる
本書では、「学ぶ事の大切さ」を池上さんの記者人生の体験談を交えながら訴えかけてきます。 中でも特筆すべきは、今すぐ役に立つような実用書ばかりに目を通すのではなく、これはいつ自分に役立つのか分からない…ような分野にも興味を広げておくべきだと言及している所。 学校や社会で「それは自分に役立つのか」と疑問に思う教えが多々ありますが、考え方を変えると「長い目で見ればきっと役に立つ」教えとなり得るそうです。 長い人生を謙虚に学び続ける姿勢こそ、誰からも尊敬される人格を形成する助けとなるのです。これが今の池上さんの姿と重なり、妙な納得感が溢れてきます。 本書の中で池上さんが薦める学問の良書は福沢諭吉の「学問のすすめ」 次は、これを読破したい所ですね。続きを読む
投稿日:2013.10.08
shino
学ぶことの楽しさ
役に立つかわからないけど、自分の好奇心の赴くままに学び、吸収したこと。それが予期せぬ時に役に立つ。 こういう経験をしてこそ学ぶことが楽しくなるんだろうなと。 ノートの取り方や聞く力、話す力、読書の良さ…まで色々、これから学ぼうとする人のために下地になることが盛りだくさん! それにしても池上さんは、勉強家だなぁ~~ しかも楽しんでるから凄い!! 続きを読む
投稿日:2013.10.11
子どもに読ませたい!
読んでいると、目の前で池上さんの話を聞いているような気分になりました(笑)池上さんの経験談から学ぶことは何歳になってからでもできるんだと前向きな気持ちになりました。真新しさはあまり感じませんでしたが、…これから進路を考える高校生にはぜひ読んで欲しい一冊だと思いました。続きを読む
投稿日:2013.10.17
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トシノリ
1 どんな本 学び(教養)の意味と教養を学び続ける意義を説 く本。教養を学び続ける理由が力になる。「この 本を読んでおいていつしか役立ったと気づく。」そ れが本書の目的 2 …何で読んだの? (1) 貸出図書であったから。 (2) 学び続ける方法。 (3) 学習法が具体的に変化した状態になりたい。 3 著者の問題提起 教養はすぐに使える学びでは無い。すぐに役に 立つものはすぐに役に立たなくなる。 4 命題に至った理由 著者の東工大でのリベラルアーツ指導経験から。 5 著者の解 教養を学び続け、社会と個人等の繋がりを理解 し、講師問わず自分の役割、社会の在り方等に意 見を持てる事が教養を学び続ける意義。学んです ぐに役に立つものでは無い。 6 構 成 全5章構成183頁(新書) 著者の父の話から始まり、学ぶ事は楽しい〜大学 での講義〜身につけたい力〜読書の楽しさ〜学ぶ 事は生きる事〜学びの意味を一人一人にが考えて くれると嬉しい。と終わる。 7 重要な語句・文 (1) すぐに役に立つものはすぐに役に立たなく なる。 (2) 分からないが勉強をすると分かる。 (3) リテラシー=(正しい理解) (4) イメージと論理の両輪(説明のコツ) 8 感 想 この著者の著作は面白くは無い。学びにはな る。 刺さったのは「すぐに役に〜」。まさに第二領域 なので教養に対する姿勢が変わった。 人に勧めるなら、勉強をすると分からない事が わかると言う事。やらなきゃ何も分からない。 深く知りたい事は(4)の仕方。分かりやすい説 明に磨きをかけたい。 図画は無し。 タイトルの学び続ける力は最後に明かされたと 感じた。何を言いたいのか分かりづらい本。 9 TODO (1) 説明はイメージと論理の2軸でやる。 (2) 第2領域の取り組みを増進(読書、運動、メ モ、遊び) 10 問 い 学びとは? 11 答 え 社会と個人の繁栄続きを読む
投稿日:2024.01.21
norinori207
教養を積むってかっこいいと思う。自分の人生をいかによりよく生きるかということを考えることが大事。主体性を持って客観的にいくのが今風なのかなと思った。
投稿日:2023.12.27
yonogrit
715 池上彰 1950年、長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、1973年、NHK入局。2005年まで三二年間、報道記者として、さまざまな事件、災害、消費者問題、教育問題などを担当する。199…4年から一一年間は「週刊こどもニュース」のお父さん役を務めた。現在は、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。2012年より、東京工業大学リベラルアーツセンター教授 本好きというのは、そういうもの。文芸評論家の斎藤美奈子さんの講演を聴いたときのこと。「本好きというのは、手元に読む本がないまま時間が空いてしまうのが恐怖。いつも何冊か手元に 本を持ち歩くもの」という話に、わが意を得たり、と思いました。たとえば、東京から大阪に新幹線で日帰り出張するときのこと を考えましょう。行きの車内で読む本を一冊。帰り用に一冊。 こまでは本好きの人なら用意するでしょうが、私は「新幹線が止まったら」と考えて、さらにもう一冊用意するのです。結局読ま ずに持ち帰るのですが、こうしていないと不安になるのです。本好きというのは度し難いですね。 いろんなタイプの大学で教えた経験からいえば、偏差値の違いは集中力の違いでもあるような気がします。入学試験段階での偏差値の高い大学の学生は、長時間集中力が持続します。東工大生は集中力が長持ちしますが、別の大学では、もっとしばしば場面転換や話題の転換が必要かもしれません。 歴史を学ぶというのは、ものごとの因果関係をきちんと知ることです。それを知ることで、これからの時代についても、推測したり、自分なりの考えが持てるようになったりします。 一つの話にいちいち引っかかって「えっ、どういうこと?」と 考えていたら、進度が遅くなってしまう。そうすると受験競争に は勝てません。先生が言うことはすべて正しいこととして、すぐ に吸収し、試験で吐き出していく。あるいは、先生が何を求めて いるかということをいち早く察知し、喜ばれる答えをすることに 長けている学生が多いのかな、とも思います。 でも、本当はそれだけでなく、「えっ、どういうこと? 「えっ、そうなの?」という引っかかりも大事なのです。それが 「批判力」です。 人間関係ですべてを疑っていると友人をなくしますけれども、 少なくとも読書や学問の世界においては、とりあえずすべてを疑ってみることが大事です。研究者をめざすならなおさら、批判力を身につけなければいけない。 批判力を身につけるのに大切なのは、何についても「引っかかるところを見つける」ことです。本も、引っかかりを見つけるつもりで読む、著者はこんなことを言っているけれど、本当かな? と思いながら読む、そうすると、ときどき「あれ?」というこ とに出合います。 本当によくできた本は、内容が吟味され、論理的に書かれていますから、引っかからないものです。大胆な主張を読んで本当かな?と思っても、そうだよねと説得されていってしまいます。 でも、中には、おい、ちょっと待てよ。どうしてこんなことが言えるんだ?という本もあります。 お国柄が違うというのは、こういうことなのですね。アメリカは、黙っていると、「話す内容のない人」と評価されてしまいます。「言わなくてもわかるだろう」ということが絶対に通用しない社会です。世界中からさまざまな人々が移住してきて出来上がった国家ですから、言葉を使って理解してもらうしかないのです。自己主張をしないと認めてもらえないのです。 紙の新聞なら、自分の関心以外の記事も自然に目に入ってきま す。私は、自分の関心以外のニュースや情報を、敢えて「ノイズ」と呼んでいます。 ネットはノイズなしで自分が知りたいことだけを知ることができます。結果として、関心のあることには詳しいけれども、それ以外には全然興味を持たなかったり、知らなかったりということ になります。 深く感動した本や、自分にとって意味があると思った本については、次の本にすぐに行かないで、しばらく余韻に浸るということが大事なのです。その後で、著者は、何を言いたいのか、そこ から自分は何を得ることがあるのかと考える時間を持たなければいけないのです。 子ども心にストレスがたまったりしたときには、本を読んでいました。本の中のまったく別の世界を経験することによって、ふと 気がつくとすっかり気持ちが穏やかになったり、朗らかになっていたりしました。あるいはいま自分は辛い目にあっているけれども、世の中はそんなことばかりではないと思えたのです。 これは、「現実逃避」です。現実逃避と聞いて、否定的な印象 を持たれるかもしれませんが、そうではありません。本を読めば、嫌な現実から逃げることができます。本当に辛くなったら、 逃げればいいのです。 子どもにとって、自分の生きている社会は、家庭と学校と友人との社会しかありません。その中でいじめられていたり、辛い思いをしていたりしたら、逃げ場がありません。子どもは追い詰め られていきます。 いじめ相談室も、そうした逃げ場所を提供しています。でも、 もし違う世界をもう一つ持っていれば、そっちに行けば助かるのです。本の中に登場する主人公のほうが、よほど辛かったり、人生の ピンチにあったりしながら、生き抜いているではありませんか。 あるいは、絶海の孤島で孤独に生きているではありませんか。 それに比べたら、いまの自分の世界など、小さい、小さい⋯⋯。 そういうふうにも思えるのです。 「はじめに」にも書きましたが、「すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる」ことが多いのです。すぐには役に立たないけれ ども、あるいは、一見役に立ちそうにないけれども、長い目で見 ると、心の栄養になったり、自分を高めたり、自分の世界を広げてくれる本もあります。 そういう本が、教養にとっては大事であり、生きていく上でも大事なのではないかと私は思うのです。 すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる。 後からジワジワ役に立つものもある。 本を読むときには、そういう考え方も、また必要ではないかなと思います。 MITは、東工大と同じく理科系の大学ですが、教養教育を重視しています。ハーバードやウェルズリーカレッジは教養教育の充実で古くから知られています。ウェルズリーカレッジは、全米から学生を集める全寮制のエリート女子大。クリントン政権のオルブライト国務長官や、オバマ政権一期目のヒラリー・クリント ン国務長官も、ここの出身です。 この三つの教養教育に共通した考え方は、まさに「すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる」という考え方でした。とりわけウェルズリーカレッジでは、「社会に出て役に立ちすぎることは敢えて教えない」という徹底した姿勢でした。教養としての経済学は教えるが、すぐに役に立つビジネス(経営)は教えない。そ れを学びたかったら、大学院のビジネス・スクールに行きなさい、というわけです。 同じように、サイエンス(科学)は教えるが、テクノロジー(技術)は教えない。学びたかったら、MITの大学院に行きなさい、 というわけです。 これこそが、教養なのだ。私は深く同感しました。 問題設定そのものを自らしなければいけない、決められた解が存在しない典型的な課題が、原子力発電の問題である。これから原発をどうしていくのか。優先すべきは経済合理性なのか安全性なのか。原発の技術開発をどう考えていくのか、さまざまなオプ ションの中で何を決めていくか。理系の専門知識だけでも、文系の経済知識だけでも、解は出てこない。既存の枠組みを一歩も二歩も踏み出さなければ、対応できない。続きを読む
投稿日:2023.11.14
hshinoda
池上彰さんがNHK記者時代に、そしてNHK退職後に、どんな勉強を、どんなふうにしてきたか。東京工業大学リベラルアーツセンターではどんな授業を、どんなふうにしているか。それを通して考える「リベラルアーツ…」「教養」とは。 池上さん流のノートのとり方やPCでの原稿の書き方も解説されていて、その部分も興味深かったです。池上さんはPCでも縦書き20×20字の原稿用紙設定で原稿を書いらっしゃるんですね(pp. 81-82)。「日本語は縦書きでなければ」とまでは、私は考えていなかったけれど、縦書き、ちょっと試してみようかな。続きを読む
投稿日:2023.09.21
司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)
初めて語った、父の背中に学んだこと。記者時代、コツコツ独学したこと。そして、いま大学で一般教養を教える立場になって考えること。いまの時代に自分らしく生きるための「学び」について考えるエッセイ。
投稿日:2023.03.27
matsum40
大学ではかなり極端に実学を学んだので、枠組みから離れて考える力が備わってないと言われている気がした。 そこは自ら学ぶことによって補っていると考えているが果たしてどうだろうか
投稿日:2022.12.09
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