【感想】ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>

リンダ・グラットン / プレジデント社
(466件のレビュー)

総合評価:

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  • 【漫然と迎える未来】を生き抜くために

    2025年の未来像として、著者は2つの方向性を示しています。どちらがよりありうるかと考えると、悲観的な方向、【漫然と迎える未来】だと言わざるを得ません。
    グローバル化とネットワーク化が進んだことで、先進国に住む私たちの収入は発展著しい国々との競争で頭打ちになり、「常につながっている」社会は容易に「常に監視されている」社会になります。
    その中で私たちはどのように生き抜くことができるのでしょうか。社会は変わらなくても、自分の意識や行動は変化させることができますし、そのヒントが本書の「3つのシフト」にあると言えます。

    いまの自分の生き方、働き方も、「3つのシフト」にある程度即しているように思いました。
    ひとつめ、連続スペシャリスト。自分はITベンチャーでシステム開発者として働いてきましたが、中小企業診断士の資格を取ってコンサルタントになろうとしているわけですし、両者の特性を生かした働き方も想定しています。
    ふたつめ、みんなでイノベーション。勉強会や読書会に頻繁に参加することで、仕事でもプライベートでもない人脈を広げ、何かのときに役に立てられるかもしれない、と感じています。
    さいごに、金銭的収入から価値ある経験へ。もともと「お金のために働く」という意識は薄いほうでしたが、仕事を通しての新たな発見、成長、挑戦を楽しむことを経営理念としている会社に勤めたことで、働くことの意識がもう一段あがったように感じます。
    このような働き方は、相当の成果を出さない限りは、外部からは評価されにくい働き方かもしれません。ですが外部からの評価以上に、自分が成長している、貢献できているという感覚を持てることによって、より充実した働き方ができるのではないかと思いました。
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    投稿日:2013.11.11

  • 10年後に読み返すとおもしろいかも

    近未来のSF小説として読むと結構おもしろいです。
    不思議なリアリティを感じると同時に、この未来予測は外れるだろうって感じます。
    10年後に読み返してみたい本ですね。

    投稿日:2013.10.11

  • 面白いです

    ありそうな未来だし、そうなったら嫌だなとも思うし
    意識としてこういうこともあると持っておくと良いと思いました。

    投稿日:2013.11.05

  • テクノロジーの進化に合わせた「3つの働き方のシフト」

    テクノロジーも急速に進歩している中で、
    働き方についても見直す必要があることを記している本です。

    テクノロジーの進化により、世界中がインターネットで繋がっています。情報が欲しいだけならネットで拾ってくる事が出来ます。
    これまでのような働き方で世界を相手に付加価値を提供できるのか?

    また、人生100年時代を迎えるなか、健康なまま年を取っていくことができるようになります。今までのように65歳まで働く事を考えた計画でいいのか?

    そのような問題提起をした上で、これから必要となる3つのシフトを提案しています。

    ■3つのシフト■
    ○第一のシフト:
    広く浅い知識しかもたないゼネラリストから、
    高度な専門技能を備えたスペシャリストへのシフト
    ○第二のシフト:
    孤独に競い合う生き方から、
    ほかの人と関わり協力し合う生き方へのシフト
    ○第三のシフト:
    大量消費を志向するライフスタイルから、
    意義と経験を重んじるバランスの取れた
    ライフスタイルへのシフト

    どうしても、会社勤めであれば会社の先輩達の
    生きてきた道筋(出世の流れや働き方)を参考にして会社生活を過ごしていきます。
    なぜなら、目標としても分かりやすいし、何となく将来も安泰に見えるからです。

    ただ、本当にそれでいいのか?

    変化の激しい世の中でそれでいいのかを「変化に対応しなかった場合のシナリオ」と「変化に対応した場合のシナリオ」を用いて、
    世の中の変化に対応する為に必要な「3つのシフト」を説明しています。

    正直なところ、家族の生活を考えた中で、一挙に提案されている「シフト」を取り入れることは難しい。と感じました。
    しかし、同時に自分の意思とは関係なく世の中はグローバル化をはじめ進化が進んでいくことも理解出来ました。

    「このままの働き方ではよくないな。」

    そう思える一冊でした
    自らの「働き方」を今一度見つめ直すのに大変良い本でした。

    オススメの本です。
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    投稿日:2018.01.21

  • 働き方の大きな流れ、他人事ではありません。

    これからの働き方がどう変わるのか、具体的なエピソードとともに紹介してくれます。

    働き方の変化は、社会の環境変化、企業の環境変化、技術の進化、と様々な変化とともに訪れるもの。しかし、かつ大きな流れとしてこの本に書いてあることは、やはりそうなんだろうと思いますし、大きな流れとしてそうなんだと思います。

    もっと自分のありたい姿を考えて、自分を磨かないとな〜。
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    投稿日:2014.07.11

  • ちょっと読むのはしんどいかもしれませんが。。。

    正直最後まで読むのはそこそこしんどかったけど、これから先の時代についての示唆には富んでいるという感じではあったかな。

    投稿日:2013.09.24

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ブクログレビュー

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  • quartet0328

    quartet0328

    2012年に書かれた著書で2025年の予測をしている本です。2024年になってやっと読みました(笑)

    当たっているものもあれば、これからこうなるんだろうなぁ、というものもあって、違和感なくサクッと読めました。読み飛ばしても全体像は理解できます。

    学び:

    専門知識と技能を磨いて、他の人たちとの差別化を図る一方で、高度な専門知識と技能を持つ人たちと一緒に価値を生み出していかなくてはならない

    さらに、自分の価値観に沿った幸せな生き方をするために、自分自身について理解し、自分の行う選択について、深く考える能力、勇気ある行動を取るために欠かせない強靭の精神を育む能力が必要になる

    学ぶべき点のある人たちのそばに身を置く必要が高まるだろう。どこで生活し、どういうコミュニティーの一員になるかが、これまで以上に大きな意味を持つようになる。
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    投稿日:2024.03.07

  • メガネ

    メガネ

    将来の働き方について考えさせられる本です。
    本書を読むと子供たちの未来が多少心配になりますが、たくましく生きていくことを期待します。

    投稿日:2024.01.04

  • shimooon

    shimooon

    これからのキャリアを考えるうえで参考になればと思い手に取った。
    知識を得るというより、読みながら自分に当てはめて考えるための本、という印象。

    以下3つのシフトを提唱。
    ・ゼネラリストから連続スペシャリストへ
    ・孤独な競争から協力して起こすイノベーションへ
    ・大量消費から情熱を傾けられる経験へ
    続きを読む

    投稿日:2023.07.28

  • umi

    umi

    本棚に登録したので12年ぶりにざっくり読み返してみたが2025年のストーリーはリモートワーク主体かつグローバル化している現代を驚くほど言い当てている. もちろんパンデミックによる影響などは考慮されていないがそれでもリモートワークが主体になった世界の細切れの忙しさや孤独、高い技能を持つ人々とそれを持たない人々との間の貧困的分断など驚くほど現代を言い当てている。最後はちょっと読み返してみないとわからないけど答え合わせという意味で読んでみると発見があり面白い本かもしれない。続きを読む

    投稿日:2023.05.11

  • Anony

    Anony

    感想
    物質主義の限界。資本主義が自らの発展のために掲げたイデオロギーはもはや崩壊しつつある。行き先を見失わないために。コンパスを見つける。

    投稿日:2023.04.14

  • yosidadata

    yosidadata

    シフト1:職業ゼネラリストから専門特化へ
    →専門を身につけなければ潰れる
    シフト2:個人主義の成果→自分を中心に据えつつも他の人と強い関わりを保った働き方を見出す
    シフト3:幸せなライフスタイル
    →大量消費社会は終焉、質とモノからコトへ、消費ではなく情熱的に何かを生み出す人生への転換

    Y世代の影響力拡大、X世代とは考え方が違う、、
    寿命長くなる
    ベビーブーム世代の一部が貧しい老後
    国境を越えた移住
    暗黙知、ノウハウが失われる

    時間が失われると、ものごとに集中して取り組む時間が失われて、専門技能習得が難しくなる

    創造性、アイデアのために遊びは大切
    仕事を遊びと考えた方が仕事を愛せる

    どうして今の職場を辞めないのか?職場に友達がいるから
    幸福との相関は親しい友達の程度、寂しさは健康状況を悪くし、周囲に伝染させる

    人と関わる活動に投資をすべき

    物質主義が強まると、自分がどういう人間か説明し、宣伝し、自分を安心させ、どう思われているかしきりに知りたがる傾向が強まる

    学生はマイクロマネジメント、上司に細かく指示され厳しく管理されることへ抵抗感
    最も好ましく思われたのは、フィードバック、上司や同僚からどう思われているのか知りたいと熱望

    ダイバーシティはモノカルチャーを凌駕する

    Y世代はグローバル化した世界に生きているから、他者への共感性が高い
    Y世代はコーチング不足を不満に感じている
    ワークライフバランス、協力志向が強い
    また自分とは?という内省的思考も強い

    模倣されにくい、専門的技能の連続習得が必要

    ひとりひとりのためのオーダーメイドで準備された経験を欲する人が増える、オーダーメイド香水等

    遊びが重要なのは、普通は接点のない要素が組み合わさるからだ
    創造性を発揮してこそ、価値を生み出してこそ、人間は労働に意義を見出せるのだとマルクスは考えていた
    仕事が細分化され、労働者が生産プロセスの一部にしか関わらなくなれば、生産活動と生産物、創造活動と創造物の間の結びつきが失われる
    それは自己実現のプロセスとはいえない

    私たちは大勢のライバルから自分を差別化しなくてはならない
    専門技能の習得に時間と労力をさき、自分の手がけた仕事を際立たせるために自分のシグネチャー、署名を確立する必要がある

    私が働くのは、一緒にいて楽しく、いろいろなことが学べる同僚たちと過ごしたいからです
    そういう人間関係をとても大切にしています

    イノベーションが起きやすいのは多様性のある環境

    リーダーの役割は、フォロワーのやる気を掻き立て、きわめて多様な利害関係者をマネジメントし、環境と社会が直面している課題を解決するために行動することです
    続きを読む

    投稿日:2023.02.08

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