【感想】廃墟に乞う

佐々木譲 / 文春文庫
(146件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
9
36
68
19
4
  • 直木賞受賞作

    直木賞受賞前に読んで、面白いとおもった作品の受賞が決まってうれしかった。
    休暇中の刑事がその経験と感を働かせて事件を解決していく連作短編モノ。
    素直に面白くて、サスペンスドラマを見てるように読める。

    投稿日:2014.11.20

  • 楽しめる短編でした

    休職中の刑事なので 実際に捜査に携わるわけではなく 外周を丁寧に調査している内に 事件が見えてくるという感じの短編。
    関係者との会話も 捜査官としてではなく 一個人としてなので柔らかくそれでいて裏もあり面白く読めました。
    この方の作品は 初めて読みましたが もうひとつ読もうという気になりました。
    続きを読む

    投稿日:2016.12.30

ブクログレビュー

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  • ク~

    ク~

    このレビューはネタバレを含みます

    直木賞受賞作。

    短編6編ですが、全て続きです。
    ・オージー好みの村
    ・廃墟に乞う
    ・兄の想い
    ・消えた娘
    ・博労沢の殺人
    ・復帰する朝

    精神的疾患を患い、休職中の刑事が、友人・知人に請われて、北海道各地の事件を解決する手伝いをしていく物語。
    ミステリーです。

    殺人事件が発生するので、ミステリーは苦手ですが、なんでしょうこの物語は、人の切なさや哀愁みたいなものを感じて、好感を持ちました。


    小説読了200冊。ブクログ内で。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.08.29

  • コジコジ

    コジコジ

    第百四十二回直木賞受賞作品。とある事件をきっかけに療養の身分となった北海道県警の仙道孝司氏が携わる6つの事件簿。字面だけみるとワクワクする設定なのだが物語に深みや重厚感はない。いずれの物語でも展開は予想を超えないものだし事件背景の考察もそこそこに終焉となる。また、休職中の刑事が身分を明かしたり隠したりしながら捜査まがいの越権行為が許容されるのか非常に疑問。警察関係者はもとより関係者の一般人もすんなり状況を受け入れる設定にいささか無理を感じる。新幹線ホームで購入して移動中の読書には適しているが、直木賞と言われるとやや疑問が残る作品であった。続きを読む

    投稿日:2023.03.12

  • おびのり

    おびのり

    主人公は、過去の事件によるPTSDで休職中の刑事。心療内科を受診しながら、いささか暇を持て余している。そんな彼の元へ、過去何かしらの事件で関わりをあった人達から、相談の形式で事件解決の依頼が入る。それぞれの事件を扱った、6編の連作短編。
    休職中という立場から事件に関わるので、捜査の主体とはならず、依頼者の話から事件周囲の人間関係、その背景を探りながら、真相に近づく。
    推理する構成にもなっているけど、一緒に流れを読みましょうという感じ。緊迫感ばかりの刑事物よりも、好きかもしれない。
    「廃墟に乞う」は、犯人の男の少年時代の家庭背景と過去と現在の事件が悲しい結末となった。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.20

  • よねだ

    よねだ

    心の回復のため休職中の刑事、仙道
    事件に関わるたび復帰に向かっているのを感じられた
    北海道各地、地元の警察にいい顔はされないも、真相に近づく助言をしたりと優秀さがわかる
    はっきりとは書かれないものの恋心があるのかなという相手に助けを求められ足を運び、苦しい結末になるのが…何とも悲しい続きを読む

    投稿日:2023.01.22

  • ともつん

    ともつん

    悪くはないのですが、短編集だからでしょうか、印象の薄い作品だったと思います。
    主人公が病気療養のために休職中の刑事だからか、事件の犯人に対して踏み込むこともなく、終始静かな、静かな対応… これが物足りなかったのかもしれません。
    ただ、何だか北海道の描写はオシャレに描かれてますね。
    続きを読む

    投稿日:2022.06.28

  • aqua

    aqua

    このレビューはネタバレを含みます

    休職中の刑事で権限も無く実際どこまで出来るだろう?と思うけれど、そこはこれまでの人脈を駆使して情報を得て、事件の真相を嗅ぎ当てる。
    『兄の想い』が特に面白かった。心にずっしりくる話だったし、決して自分の手柄にせず上手く正しい方向に導くところが良かった。こういうスマートなやり方に憧れる。人を相手にしているから、真面目一辺倒では上手くいかないこともありそうだと思った。
    この前後の作品があったら読みたいと思わせるような魅力が主人公にあった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.06.21

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