【感想】密室の鍵貸します

東川篤哉 / 光文社文庫
(230件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
23
68
89
19
4
  • 肩の力をぬき、笑いながらミステリーを読みませんか?

    ミステリーというと殺人事件が定番で殺され方や犯人の動機などで
    必ずと言っていいほど話が重くなりますよね。

    そんなミステリー業界に隕石を投げつけたのが著者の東川篤哉さんです。
    ユーモアミステリーという新ジャンルでミステリー作品を明るく笑わせながら読ませてくれます。

    初めて読む方には内容が薄いんじゃないの?
    陳腐なトリックじゃないの?
    と思われるかもしれません。私もそう思ってましたから。
    でも、内容は本格ミステリーで満足できる完成度になっています。

    ■批評
    20年位前に「EVE BURST ERROR」というゲームがセガサターンでありましたが、
    それと同じ形式で話が進みます。
    1つの事件を追う探偵視点と警察視点のパートが交互に続きます。

    金田一少年の事件簿や名探偵コナンにある物を大掛かりなトリックはありません。
    推理のネタも証言者の発言をもとにアリバイを崩していく形が中心になります。

    探偵ものと言えば、金田一耕助・明智小五郎などたぐいまれな推理力と圧倒的な存在感がありますが、このシリーズの探偵:鵜飼守男にはそんなものはありません。
    ※推理力は多少あります…。
    悪く言うとダメ人間の部類かと。

    私は仕事帰りに電車の中で読みましたが、
    あまりのおもしろさに笑ってしまいました。
    窓に映った乗客の冷ややかな視線がひじょ~につらかった…。
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    投稿日:2016.06.23

  • 探偵鵜飼杜夫のレビュー作?

    本作のメインは戸村流平という映画の好きなしがない大学生。
    同じ日に先輩と元恋人の二人がなくなり容疑者にされてしまいます。
    読めば読むほど本に飲み込まれていくような感覚であっという間に読んでしまいました
    そんなトリックありかよっと感じるかもしれませんが、だまされるんでしょうね。
    続きを読む

    投稿日:2013.09.26

  • 烏賊川市に住みたくなります

    「謎解きはディナーの後で」が本屋大賞に選ばれ、なぞでぃなシリーズ他、
    この烏賊川市シリーズもドラマ化が決まった東川篤哉氏のデビュー作。

    なぞでぃなで魅力的なキャラクターが注目された東川さんですが、やはり、元々
    キャラクター造詣の上手な作家さんだったのだな、とこれを読んで思いました。
    探偵・鵜飼杜夫とその元義理の弟・戸村流平の漫才のようなやりとり
    (殺人事件の容疑者になってるのに…)が魅力のユーモアミステリなので、
    本格ミステリファンでなくても読みやすい作品だと思います。
    続きを読む

    投稿日:2013.11.15

  • 解決の後のまさかの事実!!

    本来は凄惨な殺人事件のはずなのに・・・
    ふつうより少しだけ間の抜けた登場人物たちの活躍(?)によってユーモラスに殺人事件の謎がとかれていくのが楽しい!

    なにより、犯人の動機がまさかまさかの予想外でした!!

    最後の最後まで仕掛けが満載です
    続きを読む

    投稿日:2013.11.17

  • ちょっと変わったミステリー?

    戸村流平が主人公・・・被害者・・・当事者です。推理小説に良くある、事件を颯爽と解決してくれる、探偵や刑事が出てくる訳ではありません。が事件は見事解決してしまいます。
    ちょっと変わったミステリーですが、案外楽しめます。続きを読む

    投稿日:2014.02.02

  • コメディタッチの推理小説

    ドラマ「私のきらいな探偵」の原作本。登場人物の軽妙なやり取りに思わず笑ってしまう。トリックはまじめに考えると解けなくなる。こんなコメディタッチの推理小説もありかな。

    投稿日:2014.02.26

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ブクログレビュー

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  • YA

    YA

    烏賊川市シリーズ第1作品を読みました。
    ユーモアに溢れた本格ミステリーでして、非常に面白く読みごたえたっぷりでした。
    刑事達や探偵と戸村流平のクッスと笑えるやり取りが凄く良かったです。

    投稿日:2024.03.25

  • よし

    よし

    ジョークまじりのライトなテンポにしっかりした本格ミステリーが同居していて、読みやすくて楽しめた。伏線はしっかり表記されていたので、疎い自分でも推理することができた。それにしてもビデオテープに時代を感じ、懐かしかった。続きを読む

    投稿日:2024.03.16

  • いちご大福

    いちご大福

    ユーモアのあるミステリー、東川篤哉っぽさが全開。シリーズ物の1作品目と2作品目の順番を間違って読んでしまっていたので、振り返ってスッキリすることも。

    投稿日:2024.02.20

  • れるも

    れるも

    2.5
    有栖川有栖の解説まで読むと、ユーモアミステリってこういうジャンルなのかなあという気はしたが、それにしても文章が好みではない。読みやすいものの軽くて蛇足が多く感じてしまった。内容も面白くないわけではないが、読み終えてもそんなもんか…となってしまった。続きを読む

    投稿日:2024.02.17

  • 海と青硝子

    海と青硝子

    ユーモア・ミステリの大家東川篤哉さんのデビュー作、烏賊川市シリーズ第一作です。ケータイを持っていない人が普通にいて、「受話器を取り落としそうに」なるとか、時代を感じますね。コミカルな文体に爆笑しつつも、事件は笑ってられない複雑さの本格ミステリです。続きを読む

    投稿日:2024.01.06

  • ハルめめ

    ハルめめ

    烏賊川市シリーズ第1作目にして東川さんのデビュー作。テンポも良いし、無理に笑わせようとしていないのに笑えるライトなユーモアミステリ。それでいてロジックは本格派。とても大好きなシリーズ。

    投稿日:2023.11.06

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