実践版孫子の兵法 勝者を支える最高峰の戦略書
鈴木博毅(著)
/プレジデント社
作品情報
人生に勝利したいすべての方へ。
2500年前古代中国の孫武によって書かれた『孫子』は最高の兵法書として名高く、古典としてはすでに数多く販売されています。
グローバル化の波と世界における位置の変遷に揺れる激動の日本において、本書はその『孫子』を現代の視点で分析し、読み解きます。
混迷の時代の中、課題に直面しながらも大切な人のため、理想を実現するため、新たな戦場へ踏み出す人々に、稀代の天才軍師はこう述べています。
「私の弟子なら必ず勝てるはずだ
。ただし今すぐとは言わない。人生の全体を振り返るとき、その勝利が初めて姿を現すような勝利で構わない。
大切なものを守り、自らの信念を貫き、最後の最後で、あなたの勝利が全部組み上がる勝利で構わない。
だから、かならず勝ちなさい」
【目次】
◆序章 世界最高峰といわれる『孫子』を使いこなすには?
◆第一章 なぜ、勝てない戦いに挑むのか?<
01 孫子は「不敗」を一番大切なものだと言った
02 敗者の教訓、まずそれを避ける
03 勝者が磨くべき5つの基本条件
04 勝つことが当たり前になる世界へ
◆第二章 なぜ、根拠もないのに勝てると思うのか?
05 孫子の考える、もろい人間とはどんな人か?
06 希望的観測という無謀な賭け
07 怒りに身をまかせず、選択肢を増やす
◆第三章 なぜ「戦わずに勝つ」方法をとれないのか?
08 壁を打ち破る間接的アプローチとは
09 はじめは処女のごとく、終わりは脱兎のごとく
10 リデル・ハートと孫子、二人の戦略論の威力
11 永遠の戦略論、孫子の前に崩せない壁はない
◆第四章 なぜ、勝てるタイミングを逃してしまうのか?
12 孫子の「時間術」、時間に価値があるときを見抜く
13 主導権がある時間、ない時間を意識せよ!
14 時間の経過を、あなたは味方にできているか?
◆第五章 なぜ、兵の「実力」を引き出せないのか?
15 孫子が説く、トップが果たすべき役割とは
16 孫子に学ぶ、上司と部下の適切な関係づくり
17 勝利のための、孫子の組織論
18 人を動かす3つの舞台を作っているか?
19 大きな勝利の90%はあなた以外の要素で決まる
◆巻末付録
20 孫子の兵法の成り立ちから見る特徴
21 孫子が負けるとき、それはどんな瞬間か
22 孫子が逆襲を成功させるとき
◆超訳「孫子の兵法」早わかり!これが孫子の骨子だ!
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この作品のレビュー
平均 3.9 (12件のレビュー)
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本番よりも、準備の大切さ
孫子の兵法。名前は知っていても、その内容は断片的にしか聞いたことがなく、今回初めて解説書を手に取る機会がありました。
孫子(孫武)は中国の呉越の時代(春秋時代・紀元前5世紀頃)の軍師で、その考え方は2…500年経った現代でも十分に通用します。本書はビジネスを中心に、孫子の考え方をどのように自分の成長に落とし込むか、を考えるのに良い一冊となります。
孫子の有名なフレーズに「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」があります。孫子は他勢力との戦闘を意識して記していますが、私たちに置き換えれば顧客との商談、競合他社との競争、あるいは資格試験など自己啓発や自己実現のアクションに当たるかと思います。
顧客が何を望んでいるのか、競合他社がどんな戦略を練っているのか、試験ではどのような内容が出題されるのか。これを知らずに遮二無二努力しても、努力の方向が間違っていれば何にもなりません。
商談や試験の本番で緊張して力が発揮できない、ということもあると思いますが、そこまでの準備が十分にできており、もうこれ以上やることはないという心境になれば(これが難しいのですが)、不安も緊張もなくなるでしょう。
また、孫子は「勝つ」ことよりも「負けない」ことに重きを置いており、「百戦百勝は善の善なるものに非ず、戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」と記しています。
自分の価値観としても、負けたくないですが、それ以上に誰かを負かしたくない、というものがあります。戦いになれば、とくに人間と人間との競争であれば、勝負が決したときに負けるのも人間です。
可能であれば戦いを避け、お互いに有利な形で状況を収められること、すなわちWin-Winの関係を求めることが重要であると解釈しました。
そして、孫子の内容は、意外と現実的で「ずるい」とも感じました。戦いを避けることもそうですが、弱い相手に圧倒的に勝てるときにしか戦わない、相手の戦力を分散させて弱いところを叩くなどを推奨しており、強敵に対して真正面からぶつかっていくことはむしろ愚策であるとしています。
少年マンガなどのフィクションでは、敵役が策を弄し、主人公は真っ向勝負というパターンが多いですし、それが感動や人気を生むわけですが、孫子では敵役のほうが良い戦略をとっているとなりますね。
時間に関する考え方も、準備を「機会を捉える時間」と見なし、そこに全力を注いで勝利を目指すべきだとしています。空いた時間を副業にあてて小金を稼ぐよりも、ずっと有効だとしていました。
正直なところ、著者とは価値観が合わないところもあります。社内の出世争いなどの競争は、社内の人的資源を削るだけでそもそも無駄だし、戦いに勝つこと自体が目的となっているようにも見られるし、取り上げた事例が結果論ではないかと思うところもありました。
そういった部分は読んだ自分の側でうまく読み替えて自分の価値観にあわせてゆきたいです。
さらに、何をもって自分が勝ったと考えるか、いわゆる勝利条件も、目先の勝負ではなく最終的に得られるものを条件とすれば、目先の勝負に勝つ必要があるのか、そもそも勝負の必要があるのか、を考えていくことができるかと思います。続きを読む投稿日:2014.11.15
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孫子の兵法 現代版
孫子の兵法を現代版に訳してくれている本です。
個人的には、初めて孫子の兵法を読みましたが、孫子の兵法は、勝つためのものではなくて、負けないためのものの要素が強いんですね。知りませんでした。
現代訳…ではありますが、孫子の兵法自体が、戦争に関して書かれているものですので、活かせる部分は、心構えや考え方の部分。
その為、捉え方は、著者の意見と少し見方がある方もいるのではないかと思います。
戦争は極限の状態で行われるものの為、そこでの理論は、本質をえぐると言いますか、なんでもありと言いますか、考え抜かれたものが多く、読んだ方の思考を深めてくれるはずです。続きを読む投稿日:2016.01.07
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