破妖の剣6 鬱金の暁闇15
前田珠子(著)
,小島榊(イラストレーター)
/集英社コバルト文庫
作品情報
死闘の末、父・王蜜の君に勝利したラス。世界の「破滅の鍵」を携え、五闇を従えることとなったラスには、第六の妖主である「雛の君」と等しく、新たな世界の「女皇」となる資格があると、父は認めたのだが。一方、ラスの母、チェリクが見上げる空には、巨大な亀裂が不気味に入って…!? 魔性による殺戮が、世界を赤黒く染め上げ始めている――。ラスよ、愛しき世界の破滅を食い止めよ…! 巻末おまけマンガ「もし破妖が学園ものだったら」「破妖☆学園~ラス子はふり向かない~」も収録。
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商品情報
- シリーズ
- 破妖の剣
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社コバルト文庫
- 書籍発売日
- 2013.02.10
- Reader Store発売日
- 2013.12.27
- ファイルサイズ
- 16.8MB
- ページ数
- 212ページ
- シリーズ情報
- 全51巻
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この作品のレビュー
平均 3.3 (7件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
チェリク退場っぽいですね。
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結構人気な彼女でしたが、私には復活からこっち違和感だらけな存在でした。そもそも最初から復活させる予定だったのか、本編再開後、ストーリーを進めるうえで急遽必要になっただけだったのか…。何でもお見通しであまりにも都合よすぎる存在だったので、急遽、の可能性もあるような…(まあ確かに「翡翠」で中途半端に登場はしたけど)
それにしてもここまでスーパーな女性設定にする必要ってあったのか。一応人間だった筈なのに。人間からも魔性からも大絶賛すぎるチェリクに(ヒロインの影すら薄くしてた)、途中辟易しすぎて、こんなのなら、全部チェリクが解決すればいいよ!と本気で思ってた。
まあ、復活後のラスも相当スーパーになりすぎて別の話のようですが。
結局、チェリクにとって「家族」って何なんでしょう。自分の血と命を継いでること?その割にはリーを放置ですが。一緒に生活したことがないどころか、ろくに会話したことすらない(正しく言えばチェリクの血じゃなくて、ラスの命を分け与えられただけの)緋陵姫を救う為にあそこまでするならもっと息子をどうにかしなよって感じ。もう手遅れだけど。緋陵姫って、「翡翠」までひどい魔性だったのにそれは許せるんだなー…。身内に甘いのは娘と同じですか。
それにしても、緋陵姫はかなり図々しい(うんざり)…
↑こんなレビューを書いておきながら☆3を付けるのは、赤い人とラスに一応の進展があったから、だけど、フォントが大きく行間も空いている子供向けのような構成では、雰囲気が白々しくてイマイチ…せめて「柘榴」までの文章力で読みたかったな。
外伝の話自体はともかくとして、これって「翡翠」の事件直前の筈ですが、なぜ茅菜は「ラス」って呼んでいるんでしょう?「翡翠3」の途中で記憶を取り戻した後から「ラス」って呼ぶようになったのに。
こういう伏線をのちに台無しにするようでは、「鬱金」の伏線なぞどこまで回収されるのやら…(まず無理なんじゃ…)
それにしても巻末の漫画はあまりにもお粗末ですね。イラストを描かれている方の絵よりもはるかに受け入れ難い。ヒロインがまったく違います(なに、ラス「子」って)。似せようという気もなさそうですね、この漫画家さん。投稿日:2014.03.23
このレビューはネタバレを含みます
実は14巻を図書館で予約してて、こちらが先に来てしまったので「いいや、次の方が待ってるし」と思って、確信犯的飛ばし読みをしてしまいました。雑誌掲載の番外編やマンガも一緒に収録でそっちを全然見ていなかっ…た私には、楽しい内容でした。
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で、まあ。
王蜜の妖主に勝って、雛の君こと女皇と同等の能力があるって、多分ラスは認められたのでしょうね。14巻で(笑)。ちょっと微笑ましい気もする戦闘後の王蜜親子wお父様はさらりと女皇に刃向かってる…あたりやっぱり親子なんですかね。女皇の描く世界のありように、違和感があるのでしょう。で、お父さん公認の上で、ラスは女皇に喧嘩売りに…w。もとい世界を救いに赴いて、次で戦闘…という流れでしょう。
どっちかって言うと、この巻でチェリクさんが体を張って命の瀬戸際にあった緋陵姫を助けたことと、それによる乱華&緋陵姫の今後の行動や、闇主の「お前だけが俺の女皇だ。」宣言の方が読者としては気になるところだとは思います。チェリクさんの行動の陰には闇主がいたようですし。まあ、この二人の場合、ラスを愛してるって共通項がありますから、結果はプラスの方向を目指すと思うけど。
闇主もひとりの妖主として、雛の君の導く世界に肯んずることのできない、何かがあったのでしょう。王蜜と柘榴、どちらの妖主も、ラスへの愛だけで、そう判断したわけでは、なさそうです。二人共、天邪鬼ですから、理由なんて真逆の言い訳で、尋ねても煙にまくでしょうが。
印象的だったのは、二人の妖主の思いを受けた上でのチェリクさんの最後まで彼女らしい、母の愛の表現。チェリクさんらしい、いかにも男前で、カラリとした最期は、このお話のハッピーエンドを予感させて、なかなか意味深です。
ラスは別に、いい子いい子の正義のヒロインじゃなく、権力を行使する欲求も、狡さや身勝手も、一人の人間らしく、また魔性らしく抱えていて。その上でプラスマイナスあっての、これまでどおりの世界を望む優しさを持ってること、お母さんは見抜いていたんですね^^
ちょっと展開はね。遅いのでもどかしいです。14巻は評判いいけど、飛ばして読んでもこのぐらい類推して、15巻のレビュー書けちゃうんですから。単行本の単価考えると、購入されてる方は、ちょっと切ないですかね。続きを読む投稿日:2013.06.23
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