誰が「地球経済」を殺すのか
浜矩子(著)
/実業之日本社
作品情報
経済活動という極上ミステリーに潜む真犯人を探る! グローバル化という言葉が使われ始めてから今日までの20年間を通じて、アジア通貨危機、サブプライム・ショック、リーマン・ショック、そして国々の財政破綻ショックなど、人々の経済活動は多くの混乱に直面してきました。そして、これからも、地球経済を巡っては様々な謎が発生し、様々な犯人探しに挑まなければいけない場面が発生することになるはずです。どこでいかなる事件が起ころうと、次にどんな「地球経済殺し」的状況が発生しようと、真相を的確に見極める。その謎解きのための七つ道具が、「ドラマ」「人」「数字」「座標軸」「反対」「歴史」「言葉」となります。この七つ道具を使えば、日本と私たちのこれからが、ミステリーを謎解くようにくっきりと見えてきます。
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この作品のレビュー
平均 3.2 (6件のレビュー)
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ミステリー仕立てで解き明かしていく世界経済、という本書は、その七つ道具として「ドラマ」「人」「数字」「座標軸」「反対」「歴史」「言葉」というキーワードを使っていきます。お時間があればどうぞ。
のっ…けからこういうこと言うのは何ですけれど、彼女は作家の岩井志麻子さんに似ていませんか?それはさておき、本書は経済の動向をミステリー仕立てで解説したものでございます。その謎解きのための七つ道具として紹介されているキーワードが、「ドラマ」「人」「数字」「座標軸」「反対」「歴史」「言葉」です。これを基にして世界経済を解説していくと面白いように型にはまっていくんですね。
僕が面白いなと思ったのはエリートの弁論術で『うそを言わずに本当のことを言わない』という高等テクニックを紹介しているところで、これを最初に見たのはマイケル・サンデル教授の出演している番組でしたが、その実際の用法について実例を用いて説明されていたので『あ、こういう風にして使っていくんだ』という新鮮な発見があって実際にこれを使おうとは思いませんが、参考にはなりました。
目次をざっとここにあげると
第1章
【道具1】初めに「ドラマ」ありき~経済は人間のリアルな営みそのもの
◆しょせんは二日酔い男の物語
◆シェークスピア劇にみる「貿易と金融入門」
第2章
【道具2】「人」をして語らしむる~そのまま受け止めるとともに裏を読め
◆“達人”は嘘をつかずに本当のことをいわない
◆ノワイエ発言後の信用不安と財政危機
◆「ファンダメンタルズは健全」は崩壊の予兆
第3章
【道具3】「数字」をして語らしむる~数字が語りかける言葉を読み取れ
◆数字の中に浮かび上がる様々な人間ドラマ
◆変装道具としてのGDPとGNP
◆物価と失業率のシンプルな関係/ リアルな関係
◆エコノミストの予測では前提条件を要チェック
第4章
【道具4】「座標軸」を考える~問題点の在りかを整理する
◆縦軸と横軸を設けて状況を整理する
◆「グローバル・ジャングル」を座標軸で謎解く
アメリカ/ イギリス/ 日本/ 中国/ ドイツ/ フランス
第5章
【道具5】これまでと「反対」を考える~推理が行き詰まったときの突破法
【例題1】日本の「これから」を考える
◆思考ステップ1:日本の「これまで」~それは集権的管理の世界
◆思考ステップ2:日本の「これから」への第一次接近~答えは競争的分権?
◆思考ステップ3:日本の「これから」への第二次接近~答えは協調的分権!
【例題2】通貨の未来を考える
◆思考ステップ1:まずは歴史認識から
◆思考ステップ2:そして次に来るものは?~集約から分散へ
第6章
【道具6】「歴史」を振り返る~遠い未来を見通すためには遠い過去を振り返る
◆過去との違いからみたリーマン・ショック
◆出発点からみたリーマン・ショック
◆歴史が教えてくれる「次に起こること」
第7章
【道具7】終わりに「言葉」ありき~独り歩きする用語に注意
◆言葉は初めであり、終わりでもある
◆言葉の魔力に注意せよ
第2章の『ファンダメンタルズという言葉に気をつけろ』と筆者が言うのは言葉のレトリックで思考停止にならないようにですとか、第7章の『終わりに「言葉」ありき』というあまりにも有名なヨハネ黙示録を引き合いに出して本来、光にもなる言葉によって闇の世界にも引きずり込まれることがある、というくだりには空恐ろしさも感じました。これを読んでいれば日々のニュースにも見ていて面白いな、とは感じますが、お時間のあればどうぞ、という表現にとどめておこうと、今回は思っております。続きを読む投稿日:2012.03.21
I recommend who like the drama or the opera. And childish wordplay favorite one.
投稿日:2014.01.18
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