ヤクザと原発 福島第一潜入記
鈴木智彦(著)
/文藝春秋
作品情報
暴力団専門ライターの著者が、ジャーナリストでは震災後初めて作業員として福島第一原発に潜入。高濃度汚染区域でいきなり4ミリシーベルト食らったり、熱中症で昏倒したり、汚染水で作ったセシウムスイカを食べたり……。著者ならではのヤクザと原発の密接すぎる関係も全部暴露。フクシマ50の中に3人の暴力団幹部がいることや、作業員派遣で暴利をむさぼる親分など、ヤクザにとって「最大のシノギ」としての側面もたっぷりと伝えます。
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商品情報
- シリーズ
- ヤクザと原発 福島第一潜入記
- 著者
- 鈴木智彦
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 文藝春秋
- 書籍発売日
- 2011.12.20
- Reader Store発売日
- 2013.03.11
- ファイルサイズ
- 1.3MB
- ページ数
- 262ページ
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この作品のレビュー
平均 3.6 (57件のレビュー)
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私たちがつくり出したタブー
暴力団専門のライターが、原発に作業員として潜り込んで実情をレポートする。社会の裏の裏、アンダーグラウンドで起きている実体を描き出したのが、本書『ヤクザと原発』です。
原発という”シノギ”に、暴力団が…深く関わっていることを知った著者。深く取材していこうと思うものの、彼らは原発については非常に口が重い。それならば、と自ら作業員として職に就き、原発内に忍び込んでいきます。
そこで明らかになっていくのは、原発とヤクザの関係性だけでなく、日本国内での”原発”という存在を支え続けてきたムラ社会の実相。地縁・血縁で強く繋がった社会では情報がオープンにならず、原発という存在もどんどんとタブー化していく様を描き出していきます。
著者の目を通して衝撃的な事実が露になっていくルポタージュであり、「日本人と原発」と言い換えられる、私たちと原発との関係性を追求していく良質なノンフィクションです。続きを読む投稿日:2016.01.07
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サカナとヤクザがオモシロかったので読んでみた。2011年の東日本大地震により起こった原発事故からここにヤクザ利権があるはず!と潜入調査するルポでオモシロかった。原発事故からもう10年が経ち、あの当時…本当にどうなるか分からなかった放射能の恐怖を思い出させるだけの情報が詰まっていてもっと早くに読んでいれば良かったなと思う。一方であのとき当事者たちがどんな思いでどんな作業をしていたのか記録に残っていて、それを知ることができる本、読書の尊さも感じた。
タイトルにもあるとおり原発とヤクザの関係を探っていくのだけども産業構造からしてヤクザが入り込んでいるのは自明に近いという話が衝撃。今に比べて暴力団やヤクザへのアレルギー反応が牧歌的だとはいえ、あれだけ注目されていた原発事故の収束に暴力団がコミットしている。そもそも原発建設する際に田舎の村社会に入り込んでいく必要があり、揉め事の仲介人である暴力団が必ずそこにいたという話や社会の矛盾に寄生していくのが暴力団という論旨は納得できた。
”万が一の事故の際、被害を最小限にとどめるだけではない。地縁・血縁でがっちりと結ばれた村社会なら、情報を隠蔽するのが容易である。建設場所は、村八分が効力を発揮する田舎でなければならないのだ。”
ヤクザとは関係なく原発作業の潜入ルポとして抜群にオモシロい。全く知らない世界に対して筆者が必死にくらいついていく。マスコミである身分を偽っているので常にスリリングな展開も最高。当然放射能は怖いものだけど、防護服による熱中症が一番危ないという現場取材してないと分からない話もあり興味深かった。暴力団ダメ絶対!と抑止していくのはいいけど、結局それが表面上だけのアンダーコントロールなのであれば、それこそ原発とうりふたつ。原発、ヤクザとどう向き合っていくのかは誰かではなく自分の話でもあるなと感じた。続きを読む投稿日:2021.12.27
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