新・堕落論―我欲と天罰―
石原慎太郎(著)
/新潮新書
作品情報
列島を揺るがせた未曾有の震災と、終わりの見えない原発事故への不安。今、この国が立ち直れるか否かは、国民一人ひとりが、人間としてまっとうな物の考え方を取り戻せるかどうかにかかっている。アメリカに追従し、あてがい扶持の平和に甘えつづけた戦後六十五年余、今こそ「平和の毒」と「仮想と虚妄」から脱する時である――深い人間洞察を湛えた痛烈なる「遺書」。
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商品情報
- シリーズ
- 新・堕落論―我欲と天罰―
- 著者
- 石原慎太郎
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮新書
- 書籍発売日
- 2011.07.15
- Reader Store発売日
- 2012.01.27
- ファイルサイズ
- 0.8MB
- ページ数
- 220ページ
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この作品のレビュー
平均 3.4 (102件のレビュー)
-
会社の先輩からお借りした、初めて石原新太郎の本を読んだ。
著者の確たる考え方・正義感がストレートに表現されており、歯に衣着せぬ一部、過激な内容もあり、刺激的で歯切れの良い内容。
各論には賛否両論あろ…うが、これくらいはっきり物事の良し悪しをいえる人はそうそういないだろうと思った。
著者の思考軸や評価軸がぶれない背景には、それなりのレベルに達するまでの知識や情報収集等の努力の積み重ねがあろうと垣間見れる。
それにしても、内容は過激で刺激的だが、文章がうまいというか表現が奇麗というか、さすが物書き。頭も良いんだろうし、感受性も高いんだろう。レベルの高い人って、難しいことを簡単に表現してくれる。
同著書もものすごく読みやすかった。石原さんという人に興味が出た。時間があったら同著者の小説などにもトライしてみたい。続きを読む投稿日:2012.07.14
石原慎太郞(1932~2022年)は、一橋大法学部卒、作家・政治家。大学在学中にデビュー作『太陽の季節』で芥川賞を受賞し、「太陽族」が生まれる契機となったほか、弟の石原裕次郎は同作品の映画化によりデビ…ューした。1968年から政界に転じ、参議院議員(1期)、衆議院議員(通算9期)、その間、環境庁長官、運輸大臣、日本維新の会代表、共同代表、次世代の党最高顧問を歴任。また、1999~2012年には東京都知事(当選4回)を務めた。2022年2月1日逝去(89歳)。
本書は、「日本堕落論 このままでは日本は沈む」(「文藝春秋」2010年12月号)と「仮想と虚妄の時代 援助交際と純愛」(同2005年5月号)に大幅加筆・改稿し、2011年7月に出版されたものである。
私は、本書の出版直後に入手し通読していたが、先日石原氏が死去したことから、今般書棚から引っ張り出し、(通読したときに線を引いた箇所を)飛ばし読みしてみた。
まず、石原氏は、2011年3月の東日本大震災直後に「天罰」と発言して批判を浴び、本書の序章でもそれについて触れ、「・・・一部の人々の誤解と顰蹙を買いましたが、その折りの発言は、ことの大きさにたじろぎ国家としてこれをどう受け止めるかを思ってのことでしたが。」、「直接の被害を受けた方々にとっては胸にも刺さる言葉と感じてお詫びしましたが、しかしなおあの言葉が表象するように・・・」と書いているのだが、何と弁解しようと、「天罰」という言葉を使う必然性は全くなく、到底受け入れることはできない。(根本的に反省していないことは、本書の副題に「天罰」という言葉を使っているのを見てもわかる)
本書の内容については、石原氏が語っているのは、第1章で日本及び日本人の真の自立の必要性(そのための、憲法の修正や核兵器の保有)、第2章で人間の真の関わりの重要性(IT技術の進歩等による人間関係の希薄化への危惧)であるが、私は、基本的には国際協調主義、多様性重視のスタンス(いわゆる「リベラル」)ながら、それでも、現実論として国益をどう守るか、また、テクノロジーの進歩(AIや生命工学等)と人間性の維持をいかにして両立させるのかなどには強い関心を持っており、そうした観点からは、同意できる部分もある。
どんな本にしても、(自然科学などを扱ったものでもなければ)著者の主張を自分の中で咀嚼すればよい(する必要がある)のだが、そのようなスタンスで向き合うなら、本書も一読する意味のある一冊と言えるだろう。
(2011年8月了)続きを読む投稿日:2022.02.13
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